くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「るろうに剣心 伝説の最期編」

kurawan2014-09-20

これほどの大作を、前後篇にしたので、かなりの間延びを覚悟して後半を見てきたが、そのあたりの処理が実に上手く、かなり長いと思わせる前半部分も、それほどの配分は取られていなかった。もちろん、このシリーズの楽しみは、アクションシーンだが、今回も十分に満足できるもので楽しかった。いや、おもしろかった。ただ、それ以外が普通というのはちょっともったいない気がするし、福山雅治が、今回はどうも演技が不十分に見えたのが残念。でも楽しめました。

映画は、前作の続き、志々雄真実が巨大な鉄の船で東京へ攻めてくるくだり、船から落ちた剣心の行方から始まる。当然ながら、志々雄と剣心の一騎打ちがクライマックスとなるが、なんと、剣心の仲間と志々雄との複数(剣心側)対単数(志々雄側)の戦いを作り出してアクションの幅を利かそうとしたのだが、これはちょっと、卑怯すぎないかという違和感が働いた。結局この戦いで、志々雄は限界の15分に近づき、そのため最後の剣心との戦いが不利になったように見えて仕方ない。

とはいえ、四人を相手にして全て倒した志々雄の強さを見せるのは十分だったのかも知れませんが。

大友啓史のアクション演出は今回もさえ渡り、独特の殺陣をふんだんに取り入れたちゃんばらシーンはとにかく楽しいし、迫力満点。ただ、正直大作になったために、このアクションシーンだけでは映画を引っ張っていけなくなっていることも確かで、これほど大作になれば、ドラマ部分の充実が今後の彼の作品の課題かもしれませんね。

とまぁ、理屈はさておき、おもしろい。日本の時代劇が海外に出て行くチャンスを作った点で、このシリーズは多いの評価すべき一本だとおもいます。