くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「リピーテッド」「日本誕生」(短縮版)「魂を投げろ」

kurawan2015-05-29

「リピーテッド」
おもしろい内容なのだが、妙に先が読めてしまう。演出が悪いのか脚本が悪いのか、それとも、映画の見すぎで、すれてしまったか。
監督はローワン・ジョフィである。

主人公クリスティーンがベッドで目ざるところから映画が始まる。傍らには男が寝ている。洗面所に行くと、様々な写真が張ってあり、あなたは記憶が一日しか残らない。一緒に寝ているのはベンという夫である旨がかかれている。

夫が出かけると、ドクターナッシュなる人物から電話がかかり、クリスティーンの担当委だという。そして、カメラで、毎日の出来事を記録しているから、見なさいという。

物語は、この繰り返しの中で、次第に謎が明らかになる展開となる。

クリスティーンにはアダムという子供がいて、赤ん坊の頃、死んだとか、マイクという男につきまとわれていて、どうやら彼がクリスティーンに傷害を与えた犯人らしいとかが見えてくる。

しかし、ある日、友達と再会、ベンの風貌を聞いて、一緒に住んでいたのはベンではなく、マイクだとわかる。そして、最後に、彼から逃れ、マイクは逮捕され、本物のベンと再会、実は生きていて、少年になったアダムとも再会して記憶がもどってエンディング。

もう少し、おもしろく作れる気がするのだが、何かが足りないのか、今一歩、ドキドキ感も、あっというおもしろさも伝わらなかった。不完全燃焼な出来映えの映画でした。


「日本誕生」(短縮版)
オリジナルより約一時間短い短縮版だが、フィルムセンター保存がこの長さということであり、見に出かけた。

現存フィルムがこれしかないという現実がつらいところですが、二時間でも結構間延びのする作品でした。ただ、円谷英二の特撮シーンが見られたのは、貴重なことだったかと思います。

物語は、日本の神話を元に描いた大スペクタクルで、八股の大蛇退治の場面や、天の岩とのエピソードなど、有名な場面が、見事な特撮で描かれる様は、さすがに東宝お家芸で楽しめます。

ただ、名場面の羅列的なところが多く、おそらく三時間のオリジナル版なら、権力争いのエピソードがきっちりと描かれているのだと思いますが、さすがに、この時代の物語というのは、厳しいのではないかと思います。

とはいえ、滅多に見られない貴重なフィルムであり、それだけでも、価値のある映画でした。


「魂を投げろ」
現存する原節子最古の映像で、サイレント映画である。

といっても、フィルムが完全に残っているわけではなく、一部分の30分ほどなのだが、初々しい女子学生として原節子がでてくる。

愛らしい少女としての彼女がみれる珍品、いや、超レア映画でした。