くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「Xミッション」

kurawan2016-02-20

「Xミッション」
1991年のキャスリン・ビグロー監督のアクション「ハートブルー」のリメイクですが、オリジナルを見ていないので、全くの白紙でみました。宣伝では、CGなどを使わず、トップアスリートによる生身のアクション映画、生身の犯罪映画というのが売りだった。確かに、オープニングのモトクロスシーン、ダイビングシーン、クライミングシーン、スノーボードシーン、サーフィンシーンなどが次々と出てくるし、確かに生の迫力があるが、ストーリーはその分完全にそっちのけで、なんのことはないしょぼい物語だ。監督はエリクソン・コア

主人公ジョニー・ユタが友達と、モトクロスシーンをするところから始まる。いかにも普通とはレベルの違う危険な場所を駆け抜け、最後に浮島のような場所に飛び乗るのだが、ユタの友達は失敗、落ちてしまう。そしてタイトル。

何故かFBIに応募したジョニーは、最近続いている、トップアスリートたちによる妙な犯罪の真相を探るべく捜査を始める。とにかく、このあたりのストーリーテリングが適当で、この後、どんどんこの犯罪?集団に潜入して、一緒に彼らと行動を共にして危険なミッションに参加していく。

彼らは、ただ、八つのミッションをこなして悟りのような境地に至らんとしているだけという、よくわからない団体。これが、素直に、犯罪を目的にしているならスリリングで面白いのだが、自己満足に近い行動。これなら、素直にFBIが逮捕すればいいじゃないか、わざわざ潜入捜査する必要がある?と適当なストーリー構成は無視して、その迫力あるエクストリームスポーツを楽しむ登場人物たちを見ている感じである。

結局、この集団のボスボーディとユタは心のつながりが生まれ、最後のミッションのサーフィンに向かうボーディを見送ってエンディング。

って、どうよという感じである。でも退屈はしなかったんだから、これはこれでいいとしようと自分を納得させて劇場を出た。そんな映画です。