くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ジャック・ドゥミの少年期」「ワンダーウーマン」

kurawan2017-09-01

ジャック・ドゥミの少年期」
なんか素敵な映画ですね。余命いくばくもなくなった夫の少年時代の姿を妻が映画に収める。もちろん、子供時代は役者がやっているわけですが、映画への思いが詰まった夫の若い時代を描く妻の姿が目に映るようです。監督はアニエス・ヴァルダ、夫のジャック・ドゥミの少年期を描いた作品。

カラーとモノクロを巧みに組み合わせ、少年時代のジャックの姿を淡々と描いて行く。

時に紙芝居などにはまりながら、次第に映画に興味を持ち、やがてパリに出て行くことになるまでを描いていますが、演じた少年の目がキラキラしているし、フィルムを弄ぶようにコマ撮りのアニメを作るひたむきな姿はとっても好感で楽しい。

もちろん監督が一流なので、平凡な電気映画にはなっていないし、景色の取り方や見せ方も実に楽しい。こういう映画少年がやがて映画監督になり名作を生み出して行くという古き良き映画産業の世界を垣間見る一瞬を楽しめました。


ワンダーウーマン
大作なのだからあれくらいに引き延ばすのもありだし、アメコミの世界なのだから、あの程度の出来栄えで十分という面白さ。とにかく強いし、とにかく美しいしかっこいいから良しとしましょう。近年のアメコミ映画の中では一番楽しめた。監督はパティ・ジェンキンス

ある図書館でしょうか、明らかにワンダーウーマンのダイアナが一枚の写真を見つめている。そして時は第一次大戦あたりにさかのぼる。なんでいつまでも若いのというのはラストでわかる。

女だけの島のプリンスダイアナの幼い日に始まり、神の対決という経緯が語られる。なぜかギリシャ神話の世界という前提からストーリーが始まるのはどこか妙ですがいいとしましょう。

やがて大人になったダイアナの前に、空間を飛び越えて一機の複葉機が不時着。乗っていたスティーブを助けたダイアナは男性を初めて見る。そして、外の世界で起こっている戦争は軍神の仕業であると信じ、スティーブとともに外の世界へ行く。

第一次大戦のようですがはっきりとは説明はなく、ドイツのマッドサイエンティストが作った毒ガス爆弾を阻止し、平和を取り戻すために奮闘する。

軍神が存在するのはダイアナの妄想かと思われたが、クライマックス、実は軍神が人間に扮して戦争を起こしていたことがわかり一騎打ちとなる。しかも、ダイアナは神ゼウスの娘であるという真相も明らかになり、正義が勝って映画は終わる。

って、ワンダーウーマンは神だったのか。という展開で終わるが、オリジナルがどうだったかわからないので、まぁそうだったのだろう。

それにしても主演のガル・ギャドットは本当に均整のとれた美人でかっこいいですね。若干ハスキーな声が気になりますが、ファンになりそうです。