くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「おかえり、ブルゴーニュへ」「ステータス・アップデート」

「おかえり、ブルゴーニュへ」

何の変哲もない映画なのですが、ストーリーにリズムがないので何とも退屈な作品でした。監督はセドリック・クラピッシュ

 

フランスを飛び出しオーストラリアにいた長男のジャンが、実家に戻って来るところから映画が始まる。父が倒れ、伏せっていて、ぶどう園はジュリエットと弟のジェレミーが営んでいる。間も無くして父が亡くなり、その相続税の支払いの問題が起こる。

 

農場の一部を手放すかどうか検討しなければいけないが、時は収穫期、まずは果実を収穫し、ワインを作り始める。物語は、淡々とその流れを描くだけで、ジャンと妻との離婚話や、ジェレミーと義父とのすれ違いなども描かれるが、それほど物語に彩りを加えてこないので、とにかくワインを作る流れが淡々と進む。

 

やがてワインも完成。一方、ジュリエットが連絡したこともあり、ジャンの妻はオーストラリアから会いにきて、今後を話す。またジェレミーと義父とのすれ違いもはっきりし始め、誰もが次の未来に進みだす。時は一年が過ぎ、次の収穫の時期が来ていた。こうして映画が終わる。

 

え?これだけ?という感じの作品で、景色の捉え方などが美しいわけでもなく、人間ドラマが描かれているわけでもなく、ただワインを作る過程を中心に展開。本当に何の変哲もない映画だった。

 

「ステータス・アップデート」

よくあるパターンのお話を常道通りに展開するのでわかりやすいし、その意味で普通の作品ですが、楽曲のセンスがいいので楽しむことができました。監督はスコット・スピアー

 

両親の事情で父親と遠く離れることになったカイル。転向した高校には例によって、何をやっても目立つデレクが存在した。カイルの携帯をホッケーのようにおもちゃにして壊され、カイルは仕方なく携帯ショップへ。立ち寄った店には髭面の奇妙な男がユニバースというアプリの入った携帯をくれる。

 

カイルはその男が言うままに、自己プロフィールにカリフォルニアに残してきた車がやって来ると打ち込むと翌朝現実になる。そして、なりたい自分の姿を入力すると現実になることを知ったカイルは、次々と学校のヒーローになっていく。

 

親しくなりたかったダニーとも恋人になり順風満帆に進むのだが、調子になったカイルは大切なものを失い始めたことを知る。そして、全てを元に戻し、これまでの過ちを正しながら、すべて自力で幸福を手に入れていく。まぁ、よくある展開であるが、流れる曲が素敵なので、ミュージカルにしてもいいのではとさえ思えて来る。

 

そして、いつのまにかカイルの周りには親友も恋人もでき、素敵な高校生活が始まって映画が終わる。たわいのない映画だが楽しめる一本でした。