くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「恋恋豆花」「コロンバス」

「恋恋豆花」

台湾の観光映画?グルメ映画?ヒューマンドラマになってないし、延々と有名なグルメを食べまくる。時々挟む素人セリフも全然やし、退屈極まりない映画だった。監督は今関あきよし

 

三人目の母親を迎えることになった奈央と父、新しい母の結婚記念写真のシーンから映画は幕を開ける。奈央は学校でも人間関係や恋愛に嫌気がさしている。というバックヤードの物語は全然描写されていない脚本。

 

新しい母は奈央と台湾の旅行へ行くことになり、映画のほとんどは台湾での二人のグルメ紹介場面となる。合間に挟まれる奈央の大学の友達との会話もただの女子トークだし、台湾で出会ういろいろな人たちのと物語もドラマ性なし。ひたすらグルメ紹介。

 

で、台湾から日本へ帰る日がきて映画は終わる。ただそれだけ。まあミニシアター通ってればこんなのにも出会ってしまうんですが、本当につまらなかった。

 

「コロンバス」

有名な建築家の建物をバックに次々と会話が展開するのですが、映像が全然動いていかないために、すべてのドラマが建物に食われてしまい、ただ監督の自己意識の中でしか展開しない作品になっていて、退屈だった。人物が生き生きしてこないので、入り込めない。監督はコゴナダ。

 

一人の女性が教授の名前を叫んでいる。間も無くしてその教授らしい人物が倒れていてタイトル。実は倒れたのは有名な建築家で、この父を見舞うために一人の青年ジンがモダニズム建築の街で有名なコロンバスにやって来る。

 

一方、薬物依存の母の看病でこの街にいるケイシーはふとしたことでジンと知り合う。物語はこの二人を通じて、お互いの親との物語、自分の生き方の物語を問い詰めていく展開となる。

 

カメラワークにも、編集にもリズムがない映像で、さらにモダン建築が画面の大半を占める構図が、映画を静止させている感じで、とにかく、言いたいことが全然伝わらず、監督の独りよがりのメッセージだけがスクリーンの中で行き来している。結局、行き着くものが見えないままに映画が終わる。今日の二本はしんどかった。