くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ウィッシュ」同時上映「ワンス・アポン・ア・スタジオ100年の思い出」

「ウィッシュ」

創立百周年の記念大作というより記念作品レベルの映画で、過去の名作へのオマージュを散りばめただけのオリジナリティのない普通のアニメーションだった。ディズニー映画には夢溢れるものを毎回期待するが今回はちょっと残念でした。監督はクリス・バック、ファウン・ビーラスンソーン。

 

ロサス王国のマグニフィコ王は国を治めるため、様々な魔法を習得し、国民の希望をあづかり、その希望を叶えることで人々に幸せを与えてきた。そして間も無く願いの記念日が催されることになっていた。100歳を間近に控えるサーシャの祖父は今度こそ願いが叶うのではないかと期待していた。しかし、マグニフィコ王に会ったサーシャはサーシャの祖父の希望は国にとって危険なもののようだからダメだと言われる。そして、マグニフィコ王は自分に都合のいい希望だけを叶えていることを知ったサーシャは抗議するが、受け入れられなかった。

 

落胆したサーシャが、星空に向かって願っていると、一つの星が降りてきて、その星が触った動物などが言葉を発するようになった。その星をスターと名づけ、喋れるようになった子山羊のバレンティノらとマグニフィコ王が管理している希望を解放しようと計画する。しかし、身の危険を感じたマグニフィコ王は国民にサーシャの居所を密告するようにふれを出す。そして密告したものには優先して希望を叶えてやるという。さらに禁断の魔法の書を開いて力を得た王は管理している希望をエネルギーにし始める。

 

サーシャはサイモンに密告されてマグニフィコ王の元に拉致されるが、スターらの活躍で脱出、悪に落ちていく王に愛想を尽かしたアマヤ王妃と共に国民の希望を解放して各人に戻そうとする。反撃するマグニフィコ王は邪悪な魔法でサーシャを騙してスターを拉致してしまうが、国民たち一人一人が立ち上がり、その力でマグニフィコ王の力を抑え、見事希望は解放されて各自の元に戻り、人々は夢を叶えることに喜びを見出す。マグニフィコ王は杖の鏡に閉じ込められ、アマヤ王妃によって地下に幽閉される。全てが終わって、スターは夜空に帰っていって映画は終わる。

 

スターはどう見ても星のカービーだし、過去のディズニーアニメの名場面やセリフを散りばめた展開なのでオリジナリティはほとんどなく、ディズニーアニメ独特のファンタジックな映像は見られるものの、ワクワクするものがない作品に仕上がっています。とにかく今回は百周年記念碑という感じの一本でした。