くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「サウンド・オブ・サンダー」

SF界の巨人、レイ・ブラッドベリ。彼が描いたタイムトラベルファンタジー「サウンド・オブ・サンダー」は短編小説である。にもかかわらず、映像化が不可能と言われてきたのはレイ・ブラッドベリの独特の幻想的な描写のせいではないだろうか。そしてついに…

映画感想「スミス都へ行く」

先週に続いてフランク・キャプラ監督の名作第三弾。「スミス都へ行く」を見る。物語の展開は先週の「オペラ・ハット」に非常に似通っている。 議会の議席を埋めるために急遽担ぎ出された田舎もののスミス氏。汚職議員の思い通りにあるであろうと言うもくろみ…

映画感想「オペラ・ハット」

1936年のフランク・キャプラ監督の名作。主演はゲーリー・クーパーとジーン・アーサー。 モノクロームとはいえ天才監督フランク・キャプラの毒のこもった社会風刺は絶品であった。冒頭部、一台の車が猛スピードで走っている。何度かのカーブを曲がったあ…

映画感想「ブロークバック・マウンティン」

とにかく冒頭シーンから美しい雄大な自然の景色が目に飛び込んできます。 これほどまでに息をのむような景色をスクリーンで見たのは「ディア・ハンター」以来ですね。遙か彼方に広がる地平線、その上にまるで絵の具を流したように美しい空のブルー、そして白…

映画感想「SPIRIT」

ジェット・リーが最後のマーシャルアーツ出演作として選んだのは、先日見た「力道山」の中国映画版だった。物語は実在の人物フォ・ユァンジャの半生を描いた物語。完全な実話というわけではないと思いますが、ストーリーの根底にはアジア諸国から見た西洋批…

映画感想「エミリー・ローズ」

実話をもとにした悪魔払いに関する映画なんて言うキャッチフレーズであったが、こうなると誰もがあのオカルト映画の名作「エクソシスト」を思い出さずにはいられないし、当然、比較もされるだろう。当初の宣伝フィルムもそんな点を明らかに意識した作りにな…

映画感想「ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女」

この春最大の期待作品こそこの「ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女」である。 そして、今日その期待作品を見てきたのです。 そもそも、ファンタジー系は大好きな私にとっては、冒頭部分からあっと驚く導入部分でした。 なんせ、いきなりドイツの爆撃機…

映画感想「力道山」

前評判どおりのすばらしい作品。 それは、冒頭シーンから見ても誰もが予測できる感想でした。雪が降りしきる中、一人の男が叫びながらこちらへ走って来る。 そして、時は1963年の東京、ニューハバナクラブ、一人のごつい男が、ぬうっと奥から出て来る。…