くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「ジャンパー」

ジャンパー

ちょっと期待していたのです。「ボーン・アイデンティティ」のダグ・リーマン監督だったし、超能力者を扱っている作品は好みの分野だし、しかもテレポテーションなんて、宣伝のころから派手そうな内容みたいだったし・・・

で、受験の終わった息子と久しぶりに映画に行きました。

正直、期待はずれ。もっと面白いと思っていたのですが、これといってストーリーに起承転結もない平凡な展開だし、敵といっても、ジャンパー狩りのサミュエル・L・ジャクソンも迫力ないし、とにかくバトルシーンもたいしたことがない。

どこか、「マトリックス」の高速道路での、銀髪の双子のハンターとの戦いに似ていなくもないし、斬新さが全然ない。その上、妙なラブストーリーが絡むし、サスペンスフルな母親の存在も今ひとつ、決め手にかけるラスト。

どれをとっても、脚本が悪いと思わざるを得ません。この手のエスパー映画はやはり勧善懲悪のくっきりしたものか、思いっきり迫力満点の見せ場の連続、さらに、なんでもありなのだからもっと映像に凝ってみてほしかったですね。

正直「ボーン・アイデンティティ」も面白いのだけれども、ずば抜けて惹かれるほどでもなかったことは事実。そのあたりのダグ・リーマン監督の演出力の弱さが思い切り表に出てしまった作品でした。

昨日の「バンテージポイント」が最高だっただけに残念。