ひとえに、田中麗奈と池脇千鶴がでているというだけで見に行った作品です。
いいじゃないですか、そんな単純な目的で映画を楽しむのも。それに、そんな動機で映画を楽しむのが本来の形なのかもしれないと思うのですよ。
物語は今さらいうまでもなく有名になった犬の十戒を元にした物語です。
一軒の家にやってきた一匹のゴールデンレトリバー、その犬を中心に、平凡な一家族のひとときの人生を描いていきます。
当然のように、奥さんの病死、恋愛、仕事、友人、結婚とありふれた物語が続きますが、その背後に飼い犬ソックスの存在が見え隠れするように作られています。
平々凡々たる物語、そして、これといって取り上げる芸術性や作品の完成度の問題もない映画ですが、単純に泣き、単純に終わっていくという一本の映画として、まぁ、入場料が得なのかそんなのか程度の映画でした。
と、いろいろ理屈を言っても田中麗奈と池脇千鶴が見たかっただけなので、それだけで十分です。
といって、芸達者でもある彼女たちの演技力が十分に生きていないのはちょっと残念ですが、それもまた一興です。
それにしても、田中麗奈さんもさすがに大学生役は厳しくなってきましたね。アップになるとどう見ても大人の女性です。コミカルなところも彼女の持ち味なので、そのあたりももう少し見せてほしかったかなと思います
