くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「アイアンマン2」

アイアンマン2

第一作よりは格段におもしろかった。というか前作があまりにもつまらなくて、この手のヒーローものは日本のアニメ系の方がよっぽどおもしろいと思ったからです。

今回は戦闘シーンが大幅にパワーアップし、わかりやすい敵ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)も登場、出だしのモナコグランプリのシーンから一気にアクションに引き込む展開で観客をつかんだのはよかったですね。
ただ、その後がかなり平坦になります。この間がなんとも工夫が足りない。
物語に盛り込んだ、トニーの父が残した新しい元素の謎解きのシーンや今回特に魅力的だったスカーレット・ヨハンソン演じるブラックウィドーのアクションももうちょっと見せてもよかったのではないでしょうか。

とはいっても、この長い間がすぎて一気にクライマックスに入ると、あれよあれよと派手なアクションとバトルシーンに引き込まれて、まるでバトルゲームのような展開が派手に続く。
二人のアイアンマンとロボットたちの戦い。銃撃戦、空中戦の見せ場から見せ場へ続くシーンは今となってはCGによって珍しくもない場面ですが、あれはあれでよかったでしょう。

非常にてんこ盛りのストーリーで、背後にあるアメリカ政府のもくろみやライバル会社の陰謀、さらにはトニーの父とウィップラッシュの父との確執、さらにはトニーを陰で見張るサミュエル・L・ジャクソン扮するニックの組織の話など、あちこちにちりばめられたアイアンマンワールドが多すぎてお互い反響してしまった感がなくもありませんね。

ここまで盛り込むとかなりの脚本の練り込みが必要でしょうが、そこはまずは派手なアクションへと方針を貫いたのでなおざりにされてしまったようです。
まぁ、娯楽映画ですから気楽にみましょう。
もう一度特筆すれば、クライマックスのスカーレット・ヨハンソンの目の覚めるようなアクションシーンの数々は見事でした。あのシーンだけほしいくらいです。

そうそう、エンドタイトルの後のワンシーンはさすがにパンフレットの解説を読まないとわかりませんね。