くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「海底47m古代マヤの死の迷宮」「コンフィデンスマンjJPプリンセス編」

海底47m古代マヤの死の迷宮」

期待してなかったけれど、思いの外面白かった。これでもかというほど最後まで手を抜かずに見せ場を作った才能に拍手したい映画でした。まあ、ありきたりのパニック映画といえばそれまでですが、いつの間にか引き込まれてしまいました。監督はヨハネス・ロバーツ

 

主人公のミアが学校でいじめっ子にプールに突き落とされるところから映画が始まる。親同士の連子なのだろうか姉と呼ばれたサーシャはそんなミアを妹とは言わずにその場を去る。なかなか纏まらない家族をまとめるため、父は週末に行われる船中の窓からサメを見るツアーに誘う。

 

サーシャとミアは偶然出会った友達の誘いで、穴場だという場所へ出かける。その水の底にはマヤ文明の遺跡があり、古代文明の調査をしているミアらの父の潜水道具を見つけた四人はその海底洞窟を目指して潜ることにする。

 

そして水中の神殿までたどり着いたものの、一人が深海魚に驚いた拍子に柱が倒れて洞窟に閉じ込められてしまう。さらに、深海で育った目の見えないサメに襲われる。四人は洞窟の奥を目指すが、父も洞窟の調査に潜っていて、父の同僚のベンと出会う。ところがベンはサメに襲われる。ミアたちはなんとか先へ進み、ようやく父と会う。そして父が入って来た入江まで来るが、引き上げるワイヤーで脱出しているときにサメが襲って来て、慌てたミアらの友達がワイヤーに無理やり登り、ワイヤーが落ちてしまう。そこで、父の提案で、海から流れ込む潮の流れのそばを通って海に出ることにするが、突然父がサメに襲われる。

 

残ったミア、サーシャ、アレクサは父の言っていた潮流から海に出る道を辿り始める。ところが潮流にサーシャが流されてしまう。ミアとアレクサは先へ進もうとするが追って来たサメにアレクサが殺され、ミアも潮流に流されるが、サーシャが助けてくれる。彼女は無事だったのだ。そして二人で狭い洞窟の隙間をくぐっていくが酸素はまもなくしてなくなり、最後の力を振り絞って岩の隙間から海に出る。

 

ところが崖ばかりで上がれない。そこへ船がやってくる。サーシャとミアは船を目指すが、なんとその船はサメを呼び集めて見せる観光船で、サメの餌を撒いていた。みるみるサメに囲まれるミアたちは、すんでのところで、船に登りハッピーエンド。このクライマックスのこれでもかの畳み掛けの見せ場が実に面白い。

 

突っ込みどころは無視して、最後の最後まで楽しませようとするスタッフの意気込みが見える映画で、作品自体たわいのないものですが、気持ちよく楽しめました。

 

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」

薄っぺらい物語ですが、これがこのシリーズの色と言えばそういうことなのでしょう。演出も稚拙だし、ストーリー展開も中身がなくて、最初からラストまで見えてしまう。でも、先日自殺した三浦春馬出演シーンになると胸が熱くなってしまいました。監督は田中亮。

 

台湾で一人の老夫婦がレイモンド・フウに恨みを抱いて出ていくシーンから映画が始まるが、そもそもこのシーン大して意味がない。まあ、ラストで取ってつけたような場面のためという程度のお粗末さ。

 

シンガポールの大富豪レイモンド・フウが亡くなった。彼の元で代々支えて来た執事のトニーがその遺言を読み上げる。レイモンドには二人の息子と一人の娘がいたが、遺言にはもう一人いる末娘ミッシェル・フウに全財産を譲ると書かれていた。映画は、その遺言執行と家督引き継ぎのパーティシーンから始まるが物語は六ヶ月前へ。

 

ダー子は次のターゲットにレイモンド・フウの相続を利用すると考える。そしてたまたま小悪党のような仕事の片棒を担がされているこっくりという渾名の少女を引き込み、彼女をミッシェル・フウに仕立ててレイモンド・フウの屋敷に乗り込む計画を立てた。あとはいつものメンバーが集まって来て、いつものような適当なノリでストーリーが展開。

 

世界中からランカウイ島に集まってくる。そして、レイモンド・フウの家督を引き継ぐ印の引き継ぎ式となる。偽物ながらも次第に自覚を持ち始めるこっくりは、その本来に優しさから、彼女を敵視するレイモンドの3人の子供たちの心を掴んでいくが、この描写が実に雑い。

 

さらに3人それぞれの本当の希望の伏線もなんの工夫もなく、普通に見ている私たちにわかる。一方、ダー子が証拠としてトニーに渡していたレイモンドとダー子の合成写真も、偽物だと気づいたトニーは一人の女性を見つけ、それが本当のレイモンドの相手だと分かり、証拠の手紙を手に入れる。しかし、いざ戻ってみて、偽物のミシェルの人柄を知るに及び、その手紙は本物の証拠として3人の子供に披露する。

 

そしてクライマックス、印を偽物とすり替えて手に入れようとしていたダー子だが、結局すり替えず、こっくりはそのままミシェルとして残るように全て画策していたことを白状する。当然、本物のレイモンドの相手と思われた女性もスターが変装したものだった。

 

こうして映画は終わるが、クレジットの後のエピローグで、2年前香港でレイモンドがダー子たちの雑談で、本当の後継を作るなら詐欺師を集めるのが一番などと言っているのを聞いてレイモンドが自分の後継を考えるヒントに知るシーンで映画は完全に終わる。とはいえ、中身がない。いいお話なのだが、何もかもが薄っぺらい映画だった。