くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「アイ・アム・ナンバー4」

アイアムナンバー4

なかなかおもしろい映画でした。特に、クライマックスのバトルシーンは必見のスピーディさ。めまぐるしいほどのカットつなぎで、あちこちのバトルを次々と交錯させて目にもとまらないアクションをハイテンポで演出するD・J・カルーソ監督の手腕は見事。
映画が始まると、いきなりナンバー3が殺される場面ですが、敵を見つけてとっさに逃げ、超スピードで滑走しますが追いつかれて殺戮される。このショッキングなファーストシーンで一気に引き込んでタイトルバック。こういう導入部は大好きですね。

彼らの正体と、地球へやってきたいきさつ、彼らを追っている敵の宇宙心の存在などの説明が手短に語られて、物語はナンバー4がジョン・スミスと名乗ってオハイオ州の田舎町の高校へやってくる。そして、通常の学園ドラマのごとく、悪ガキどもやかわいらしいサラという彼女、サムという友だちができていくストーリーなのですが、このあたりが実に淡々と進んでいく

そして突然クライマックス。ナンバー4を追ってきた宇宙人たちが等々彼らを見つけ、いよいよバトルシーンかと言う時にナンバー6が現れる。その前に挿入されたショットでナンバー6は映るが何者かわからず、??と思っていたところ正体を表すのはかなりはしょった脚本である。さらに、たぶん仲間だろうと思える犬も最後に正体を現すが、それまでから何となく怪しいと思っているのだからこれももう一工夫ほしい。守護者ヘンリーの存在から死に至る展開もかなり荒い。

ただ、そんな適当で雑な脚本構成ながら、ラストのバトルシーンがびっくりするほどの秀逸なのです。このシーンを見るだけでも十分に値打ちがありますね。しかし、ラスト、サラをめぐって対立していたマイクが急に良いやつに変わって、大事な箱をジョンに渡したり、マイクの父親の保安官はどうなったの?サムの父はどうなったの?サラの家族はこんな騒動になっているのにどこにいるの?とツッコミどころ満載のストーリーに正直笑ってしまいますが、結局、続く物語であることから、とりあえず、紹介映画だったのかと納得します。

ジョンを演じたアレックス・ベティファーはなかなかかっこいいし、サラを演じたダイアナ・アグロンはすごくチャーミングで素敵、そのほかのキャストもなかなか美男美女揃いの作品でそれも楽しかったです。