くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」

kurawan2016-07-01

アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」
前作もそうだったが、このシリーズの欠点は脚本が良くない点だろう。奇抜な色彩とアイデアで最後まで引っ張るのですが、ストーリー構成が実に平凡。でも前作より今回のほうが物語としては面白かった。監督は、前作、ティム・バートンからジェームズ・ボビンに変わっている。

船乗りになったアリスが、海賊に追われながら見事危機を脱出するスペクタクルなシーンから幕をあける。戻ってみると、父は他界し、後を継いだ男はアリスの船を取り上げて事務員にしようとしている。アリスは父の書斎に入ると鏡を抜けることができ、そこへ入ると、マッド・ハッターの体調がよろしくない。

彼は自分の家族が生きていると主張する。そこで、マッド・ハッターを助けるため、時間を移動できるクロノスフィアを手に入れるが、実は赤の女王も幼い頃の白の女王との確執を正すためにクロノスフィアを求めていて、アリスが奪ったものを手に入れ、過去に戻るが、そこで過去の自分と出会い、時間が崩壊を始めるのがクライマックスとなる。

3Dを意識した立体的な画面が随所に散りばめられ、サイケデリックな色彩演出と派手な展開がとにかく賑やかである。前作同様、オリジナルの「不思議な国のアリス」の空気よりも、ただドタバタ劇のような様相で展開するストーリーは、どちらかというと映画を楽しむより映像を楽しむという感じですね。

大画面の3Dスペクタクルを楽しむ一本としては十分な出来栄えだったと思います。でももうちょっとファンタジックな色合いも欲しいかなというのは贅沢でしょうか。