くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ジャングル・ブック」「ミュータント・ニンジャ・タートル

kurawan2016-08-26

ジャングル・ブック」(実写版)
ディズニーアニメの名作の実写版で、主人公のモーグリ以外の動物や背景全てがCGアニメというのが売りの一本。さすがにこの手のものを作らせるとディズニーは実にうまいから、驚くほどの見所があるわけではないが、最後まで楽しむことができる。監督はジョン・ファブローである。

ジャングルの中を駆け抜けるモーグリの姿から映画が始まる。地面を走り、木々を飛び越え、走り抜ける疾走感、しかも全てCGと思うとなんとも驚くほどのクオリティである。

彼を育て導く黒豹のバギーラが彼を追い、モーグリは枯れた木が折れたために落下。こうして物語が幕をあける。

モーグリはオオカミの母ラクシャとともにこのジャングルに暮らしている。かつて父と洞窟に入るときに、虎のシア・カーンに襲われ、父は自らの命をかけてモーグリを守り死んでしまう。その時、父がシア・カーンに炎を当て、怪我を負わせたためシア・カーンは人間に執拗以上に敵対心を持っている。

乾季となり、水飲み場に集まる動物たちの前に、シア・カーンが戻ってくる。そして、モーグリを渡せというが、ラクシャたちはモーグリを人間世界に戻す決心をする。そしてバギーラが付き添い、ジャングルを追い出そうとするのだが、モーグリは途中ではぐれ、クマのバルーにであったりしながら冒険をする。一方、父オオカミアキーラがシア・カーンに殺されたことを知ったモーグリは引き返しシア・カーンと対決することになる。

大猿のキング・ルーイなどの登場もあり、動物映画といえばディズニーの真骨頂を見せるが、ちょっとCG技術に頼りすぎた感もあり、若干、キレがないというのも確か。しかも主演のモーグリが今ひとつ際立った存在に見えないために、主人公不在の作品にも見えなくもない。CGアニメが見事すぎるのがかえって人間の影をぼかしてしまったか。

とはいえ、最後まで見ることができる娯楽映画の一本としてはそれなりに成功していたと思います。面白かった。


「ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)」
アメリカ映画のこの手の作品はほとんどCGゲームのごときもので、これという工夫も面白さもない。この作品も同様、ただ特異なキャラクターが活躍するというだけで、これということもない映画だった。前作はもうちょっと面白かった気がしますが、今回は正直、ストーリーも混沌としていて、なんの盛り上がりもない。ただわいわいとカメ軍団が暴れ回るという代物でした。監督はデイブ・グリーンです。

宿敵シュレッダーが脱獄、悪の化身クランゲの地球征服に加担しようとする企てを、例によって4匹の超人カメ軍団が、阻止するという展開である。

今となってはマンネリになった、空間に穴を開けて異次元から何かを呼び込むという流れで、今更またかという感じでなんの変哲もない。

4匹のカメ軍団同士の諍いがさらっと入ったり、人間たちから化物呼ばわりされていることに悩んだりというドラマ性のエピソードもありと、無理やりの工夫はあるものの、ほとんどはCGアニメの世界である。

今となってはアメリカ映画の色として定着した感じですが、気楽に見る分には十分と言える映画でしょうか。