「ナインイレブン 運命を分けた日」
9・11テロ襲撃事件の時、ビル内のエレベーターに閉じ込められた人々を描いた人間ドラマですが、映画としては普通でした。
閉じ込められた人々の人間ドラマがしっかり描き切れていないし、それぞれの背景が不十分なので、物語に厚みが出てこない。といって、脱出劇のサスペンスも今ひとつで、確かにそれを見せる映画ではないかもしれませんが、作品としては普通だった気がします。監督はマルティン・ギギという人です。
世界貿易センタービルに事務所を構え、成功した実業家ジェフリーは妻との離婚調停の話し合いをしていた。しかし、うまく折り合いがつかないままにエレベーターに乗り込む。そこへメンテナンス作業員、恋人に別れを告げに来た女、バイクメッセンジャーが乗り込んでくるが、折しも、旅客機がビルに突っ込むテロ事件が起こる。
エレベーターの管制室にいたメッツィーと連絡がつき、なんとか脱出するべく奮闘するが、二機目がビルを攻撃、さらに一棟が崩壊してしまう。ようやくジェフリーの妻だけ脱出したものの、直後にエレベーターが切れて落下、安全装置で止まったものの、外に出るすべがない。
先にロビーに行った妻が消防員を呼びなんとか脱出するが、一人ジェフリーが間に合わない。とりあえず残る人々は逃げ、ジェフリーは勇敢な消防員の最後の手段で天井から逃げよとするが直後にこのビル雨も崩壊の音が迫って来てエンディング。
もっとスリリングな作り方もあるのでしょうが、難しいところでしょうね。普通の作品でした。
「ダンケルク」
日本で唯一70ミリ次世代レーザーIMAXシアターであるエキスポシティの109シネマで再見。
とにかくスクリーンが馬鹿でかい。これが本当のIMAXだと言えるかもしれない。先日見たTOHOシネマズのIMAXはあれ?こうだったかなと思う程度だったが、それでも圧倒的な音響と迫力に度肝を抜かれた映画でしたが、さすがにこちらで見ると、もう、臨場感が半端ではなかった。
しかも、二度目だったが、映画の出来栄えの素晴らしさに改めて感動。全く退屈しないのはもちろんだが、物語の構成の見事さに感激。本当にクリストファー・ノーランはすごい監督だと思う。
映像や時間軸を自在に操っていると思えてしまう。見事でした。