「暴れ犬」
田宮二郎扮する拳銃の達人の一匹狼のヤクザ鴨井大介が活躍する犬シリーズの第四作目。ゆるゆるの適当な脚本ですが当時の映画産業の立ち位置や一昔前の大阪が見れて楽しかったです。監督は森一生。
いきなり暴れ出す主人公の登場から映画が始まり、今時テレビドラマでもやらないような適当なヤクザものたちの利権争いに女の問題も絡んで、その争いに鴨井も関わってしまう。
ちょっと気のいい刑事が登場して物語に色をつけるものの、粋な計らいになり切らない弱さもある脚本だが、原作が藤本義一だから、どこかコテコテの大阪ストーリーというのもまた味がある。
たわいのない映画ですが、全体のノスタルジーを楽しむのはほどほど面白い一本。