くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(海外版)「ガメラ対大悪獣ギロン」

ガメラ対宇宙怪獣バイラス

劇場公開版は72分、海外版は90分、デレクターズカット版は81分という作品。完全に子供向きのストーリーで、過去の作品の場面をつぎはぎして行く前半はそれはそれで楽しめる。敵方のイカ型のバイラスがなんとも可愛い一本です。監督は湯浅憲明

 

バイラス星人が地球を植民地にしようとやってくるところから幕を開ける。一方ボーイスカウトできている悪戯好きの少年二人のコミカルなシーンを挟んで、ガメラの登場でバイラス星人が戸惑う流れへといく。そして、ガメラが子供好きとわかってこども二人を人質にとってガメラを操ろうとするバイラス星人。過去にガメラの破壊シーンを挿入してしばらく流れるが、二人の子供が脱出。バイラス星人は自ら合体して巨大化しガメラと対決する。

 

バイラスはイカなので頭がとんがっていてガメラのお腹に刺さって優勢になったかと思ったところが、ガメラはそのまま空に舞い上がり、上空で凍ってしまったバイラスはそのまま墜落して海に没する。穴が開いたガメラはなんのダメージもなく子供たちに見送られて飛び去って映画は終わる。

 

なんとも安直なストーリーと、費用節約を徹底した映画作りの一本ですが、これもまたガメラ映画です。楽しかったです。

 

ガメラ対大悪獣ギロン」

荒唐無稽なストーリーという感じですが、子供向けに夢あふれる展開というのもまた楽しい一本。監督は湯浅憲明

 

星を見るのが好きな男の子二人が、ある日宇宙船が近くの空き地に着陸するのを発見。中に入ると無人で、あちこち触っているうちに飛び立ってしまう。途中ガメラに会い、ガメラは行くのを阻止しようとするが宇宙船の速度が早く、太陽を挟んで地球と反対側にある惑星に宇宙船は到着。少年たちはそこで、宇宙ギャオスと戦う顔が刃物というグロテスクな怪獣ギロンを目にする。この星の宇宙人は最後の生き残りで、地球へ脱出するつもりだった。しかも、やってきた少年の脳を食べようと計画する。

 

ようやくやってきたガメラはギロンと対決、一度は負けてしまうが子供たちの声援に復活して再度ギロンと戦い、遂に敗る。そして少年たちを宇宙船に乗せて、それを咥えて地球へ戻って映画は終わる。

 

あちこちにツッコミどころ満載で、ついつい笑ってしまうが、子供心で見れば本当に夢のあるお話である。特撮シーンが適当なのは東宝怪獣映画との違いといえば違いですが、これはこれで面白い。