くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME3」

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME3」

面白かった。クライマックス、キャラクターたちが次第に血の通った生身の存在になってくると、胸が熱くなって涙ぐんでしまいました。物語の展開は例によってごちゃごちゃと流れるのですが、主軸とロケットの過去の物語の並行した構成のバランスがとっても良くて、しかも大画面らしいスケールの大きな絵作りも楽しめる一本。少々毒が薄められて、このシリーズの個性が弱くなった気がしないでも無いですが、エンタメ映画として、また映画作品として完成されていたと思いました。監督はジェームズ・ガン

 

サノスを倒したものの最愛の恋人ガモーラを失ったピーターとガーディアンズの仲間たち、そんな彼らの乗った宇宙船にものすごい勢いで突っ込んできた謎の男アダム。コックピットを突き破り、操縦していたロケットに体当たりして吹き飛ばす。仲間たちが反撃しなんとか追い払ったものの、ロケットは瀕死の状態になってしまう。

 

ロケットを救急キットで命を救おうとするが、ロケットにはあるパスワードが体に埋め込まれていた。ロケットは幼い頃、ハイ・エボリューショナリーによって、強制的に進化させられたアライグマで、彼の進化は独特の閃きを身につけた成功体だった。ハイ・エボリューショナリーの属する組織は、技術の漏洩を防ぐために個体それぞれにパスワードを埋め込み、それを解除しないと死んでしまうようになっていた。

 

ピーターたちは、ハイ・エボリューショナリーの組織に潜り込み、パスワードを手にれようとする。そして、なんとかその装置を手にしたものの、戻ってみれば、中身のデータは1人のアンドロイドの頭にダウンロードされた後だった。ピーターたちは、ハイ・エボリューショナリーに直接対決するべくカウンターアースへ向かう。そこでは、新しい進化した種族によるユートピア建設のための実験がハイ・エボリューショナリーによって行われていた。この実験の過程でロケットたちが生まれたという物語が並行して描かれていく。

 

かつて脳の手術をされたロケットは、コードネームで呼ばれ、経過観察のために檻に入れられている。隣には、カワウソやその他の改造された動物たちもいて、励まし合いながらやがて友情が芽生えていた。ロケットは、檻の外に出されるたびにパーツを持ち帰り、やがて檻のキーを完成させる。そしてそれで脱出しようとするが、その際、駆けつけたハイ・エボリューショナリーらによって仲間は皆殺しにされる。怒ったロケットはハイ・エボリューショナリーの顔をめちゃくちゃにして。宇宙船を奪い逃げたのだ。

 

ピーターたちはパスワードを手に入れて、ロケットの命を救うが、ハイ・エボリューショナリーたちの巨大宇宙船は、カウンターアースを離れて飛び立とうとしていた。そこへ駆けつけたガーディアンズの宇宙船と一騎打ちとなる。そして、母をハイ・エボリューショナリーによって殺されたアダムも駆けつけ、ロケットたちはハイ・エボリューショナリーを倒す。ハイ・エボリューショナリーの宇宙船には実験のため拉致された人間や動物が閉じ込められていたため、ロケットたちは彼ら全てを救出する。まさにノアの方舟状態である。

 

全てが終わり、ピーターはガーディアンズを抜けて地球へ戻り、マンティスも抜けて行く。拉致されたいた生き物たちは、ガーディアンズに残ったロケットやドラッグスらによって見守られて行く。こうして映画は終わります。

 

ちょっとキャラクターの名前とか展開は勘違いしているところもありかもしれませんが、エンタメ性とドラマ性が見事に組み上げられた作品で、単なるアベンジャーズシリーズの娯楽映画だけではない見応えのある作品に仕上がっていました。ノアの方舟やアダムの誕生などを匂わせるエピソードを交え、ラストは胸が熱くなり涙ぐませるほど感動させられる終わり方になっていたと思います。映画として良かった。