くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「嘘喰い」

嘘喰い

適当なキャストと適当な脚本、そして適当な演出、ここまで手抜きの映画を見せられるともはや原作への冒涜に近い。もうちょっと演技演出くらいしっかりやらないとあまりに幼稚すぎて見ていられなかった。特に白石麻衣、ど素人レベルだった。監督は中田秀夫

 

斑尾貘が賭郎の勝負で佐田国に負けるところから映画は始まる。そして貘は賭郎の会員資格も奪われて3年が経つ。適当な毎日を送る貘だが、中央で佐田国が賭郎のメンバーを次々と荒らしているという噂を聞く。そして貘がたまたま闇金から助けてやった梶を仲間にして闇カジノの鞍馬蘭子の賭場へ乗り込む。そして会員権を手にするべく謎の老人Q太郎に戦いを挑み見事に勝ち、会員権を手に入れて佐田国の元へ向かう。佐田国との一騎打ちで貘はみごとに佐田国を倒し、賭郎のトップを倒すべく乗り込んで行って映画は終わる。

 

原作はもっと面白く描かれているのだろうが、いかんせんクライマックスがババ抜きというのは映像にする段階でどうだろうと思う。そのシンプルさの中に緊張感を作り出すのが原作の味なのだろうが、映画では隅から隅まで茶番劇にしか見えない。しかも横浜流星以外の脇役に手を抜いたために、何とも陳腐な物語に見える。特に、棒読みの白石麻衣が特にひどい。もうちょっと演出をつけてやるべきだろうと思うが、そのほかのキャラクターも全く映画を引き立てておらず、適当感満載の作品でした。