「ヒロイン失格」
期待していなかったのですが、これが、めちゃくちゃに面白かった。すっかりハマってしまいました。爆笑とウルウルの連続というか、もう、走り抜けていくマンガチックな展開にのめりこんでしまいました。
映画は、よくあるラブストーリー。幼なじみで密かに恋心を抱いている利太に露骨にアピールする主人公はとり。しかし、あまりにも付き合いがありきたりになってしまったために、どこか燃え上がるという感じにならない利太とはとり。
そこへ、利太に安達という、いかにもどんくさそうな女子が近づいてきて、ストーリーは急展開。しかもはとりに、クラスでもイケメンナンバーワンの弘光が近ずいてくる。
次々とお遊びのシーンや演出が満載で、そのボケとツッコミ、はとりのおばか行動が爆発。しかも、ベタな演出をしつこく交えていく映像作りがとにかく楽しい。
結局、ラストはハッピーエンドとわかってはいるものの、竹内力や六角精児まで登場し、セリフに散りばめられたコミカルな遊びが、とにかくおもしろい。
エンドクレジットに流れる西野カナの曲が、映画のムードを再度メロディに置き換える役割をになって、最高に楽しいエンディングになる。
桐谷美玲はすでに26歳で、女子高生?というわけだが、勢いで演じていく愛くるしさも楽しい一本でした。
「進撃の巨人 ATTACK ON TITANエンド オブ ザ ワールド」
前半が思いの外面白かったので、ちょっと期待しましたが、完全に裏切られました。なんか、映画の作り方というのをわかっていないのか、ストーリーを築くということがわかっていないのか、とにかく目の前のことしか考えずに作ったという感じです。残念。
原作がまだ途中であるので、当然ながら、映画として一旦完結しないといけない。前半で、登場人物を若干いじり、ストーリー展開を原作と違う感じに崩したのだから、もっと練りこんだ後半とラストを作るべきである。その辺りをなおざりにした結果、こんな適当な締めくくりになった。
しかも、アクションシーンというのも、後半はとにかく理屈を説明しないといけないことに固執して、なおざりになってるし、クライマックスというものが存在しないので、無理やりのエピローグの画面で終わらせた感じ。もう、いい加減にしてもらいたいですね。
特に、原作のファンでもないし、もちろん、読んではいますが、映画は映画としておもしろいものにしないといけないと思う。二時間もない作品にして閉めるなら、最初から前後編にすべきではなかった。入場料目当てだけの映画でした。