くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「メグレと若い女の死」

「メグレと若い女の死」

なんとも普通のミステリーでした。映画も物語も、映像も普通すぎる普通の仕上がりで、淡々と進む捜査の過程を捉えて行って、最後に犯人が見えてきてエンディング。なんなのだという感じで退屈だった。監督はパトリス・ルコント

 

何やら、服を着ているふうなクローズアップから映像が始まり、一人の半裸の女性に高級なドレスを着せている場面、そしてタイトルの後、老刑事メグレが医師の診察を受け、早期に仕事を辞めた方がいいとアドバイスされる。カットが変わりパーティ会場、一組のカップルの向こうに冒頭のドレスの女性を認め、慌ててその女性を外に連れ出して罵倒する。こうして物語は始まる。

 

若い一人の女性の死体が発見され。メグレ警視が捜査に乗り出す。死体の女性は、ナイフによる刺し傷があり、血だらけのドレスを手がかりに、メグレ警視は捜査を進めていく。パリにやってきた一人の若い女性の悲劇が浮き彫りにされていく下が、淡々と実に地味に展開、背後に、メグレ警視の過去に亡くした娘の物語を重ねながらとはいえ、ちょっとしんどい。

 

メグレ警視は、一人の女性を被害者に見立てて、犯人と思しきカップルの結婚パーティーに潜り込ませ、自白させるように物語を作り上げていく。事件の後、女性をバスで見送り、彼方に歩いて行って映画は終わる。

 

正直、途中何度か眠ってしまい、ストーリーが曖昧になっています。オーソドックスさはわかるのですが、もっと映像をつくれる監督だった気がするのですが、という感想です。