くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「コーポ・ア・コーポ」「007サンダーボール作戦」(4Kリマスター版)

「コーポ・ア・コーポ」

安アパートコーポの住民の物語をオムニバス調で描くゆるゆるの癒し映画です。芸達者なキャストを集めて淡々と描く物語ですが、普通と言えば普通の映画だった。でも、小品ながらまったりした時間を過ごしました。監督は仁同正明。

 

金髪のユリが自転車で颯爽と走る場面から映画は幕を開ける。ついたのは安アパートコーポで、古株の宮地が大家の取り立てが来ると触れて周り、住民たちは避難する。この際、宮地は山田という住民が首をつって死んでいるのを発見する。山田はたくさんに電化製品を残していた。

 

辰巳ユリは家を飛び出してここで生活していたが。ある時、弟が訪ねてくる。おばあちゃんが入院したという。世話になったおばあちゃんに会いにユリも向かうが、母とは会いたくなかった。それでも駆けつけた母と遭遇、思い切りビンタを喰らう。弟は、子供を連れた女が妊娠し、結婚するか迷っているという。

 

現場仕事のアルバイトをする石田は、付き合った女の父に苦情を言われ父親と謝る。石田の父はヤクザまがいで、石田を思い切り殴る。ひどい顔で現場仕事に行ったが、そこで一人のアリバイト女子大生高橋と知り合う。やたら純情な高橋に惹かれていく石田だが、自分とは住む世界が違うと別れる。

 

女に貢がせて生活し、いつもスーツ姿の中条は、この日も一人の女性に金をもらい、その帰りに出会い系ですっぽかされた女と出会う。中条は九州で一人の女と駆け落ちするはずが女が死んでしまい、今の地に来たらしい。そんな過去をユリに話してしまう。

 

宮地は、部屋で一人の女性にいかがわしい踊りをさせて顧客を連れ込んで稼いでいる。この日中学生らしい顧客を連れて来る。この日を最後に踊り子の女性はアパートを去っていく。最後にユリが挨拶され、百合は無性に母に会いたくなり、夜の繁華街へ。結局一言二言話してアパートへ帰る。そこで弟が待っていた、結婚したのだという。普通の生活もありかもしれないという弟におめでとうという。

 

住人がアパートの前で屯していると、山田の息子というのがやってきて、遺品を回収するという。遺品の電化製品は宮地ら住民が好き放題に使い、バザーで売り払おうと思っていたが、結局息子という男に持っていかれてしまう。帰りに、積み込みを手伝った謝礼をもらい、宮地らは寿司を取る。そこへ高橋が石田に借りた工具を持ってやって来る。みんなで寿司を食べ、映画は終わっていく。

 

なんのことはないオムニバスドラマで、淡々と展開する普通の日常がとっても癒される空気を醸し出している映画でした。

 

「007 サンダーボール作戦

見せ場は山のようにあるけれどストーリーは極めてシンプルというのがとっても面白い。例によってスピーディな展開でどんどん先に進むのは見ていて肩が凝らない上に、ちょっと奇抜な新兵器もちらほら登場、しかも美女は美女として美しい。古き良き娯楽映画の王道のような一本でした。監督はテレンス・ヤング

 

ターゲットの大佐が何者かに殺され。その葬儀に出ているジェームズ・ボンドの姿から映画は幕を開ける。その帰りに何者かに襲われたボンドはMI6のフランス支局の美女に助けられ、死んだと思われた大佐が実は妻に変装しているのを見抜いて任務を遂行して倒す。

 

その頃、NATOの空軍大佐は原爆二基を積んで戦闘機で飛び立とうとするが、スペクターの部下のラルゴの手筈で盗まれてしまう。そしてスペクターは大金を政府に要求、背に腹は変えられずNATO陣営はその要求に応じようとする。一方、MI6のKはジェームズ・ボンドに原爆奪取とラルゴ確保を要請する。

 

ボンドはラルゴに近づくべく、彼の愛人ドミノに接近する。ドミノはラルゴの計画で殺されたNATOの大佐の妹だった。ラルゴはマイアミをターゲットに難破船に原爆をセットする手筈を進めていく。ボンドは妨害を排除しながらラルゴに近づき原爆一基を奪取、逃げるラルゴを追って高速船に飛び乗るが、間一髪、ドミノがラルゴを撃ち殺して大団円、ボンドとドミノがゴムボートで脱出して飛行機に救出され空に舞い上がって映画は終わる。

 

あれよあれよと見ているうちに、些細な矛盾や展開は気にする暇もなくラストになる。これぞ007シリーズの醍醐味ですね。面白かった。