くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「犯罪都市 NO WAY OUT」

犯罪都市 NO WAY OUT」

大ヒットシリーズですが見たことがなかったので、一見のためと見にきたが、娯楽映画としては非常に雑な脚本とグチャグチャな展開で、上映時間の割にダラダラと長く感じる作品だった。マ・ドンソクのスター映画といえばそれまでですが、テレビレベルの映画でした。監督はイ・サンヨン。

 

麻薬取引の現場から物語が始まる。単独捜査していた刑事が捕まって殺され海に捨てられる。ソウルの広域捜査隊に転任してきたソクトは、ある女性転落事件に出くわす。その女性が合成麻薬の過剰摂取によるものと判明したことから、裏に日本のヤクザが関わっているのが見えて来る。

 

九龍警察署のやり手所長チュ・ソンチュルは地元の麻薬密売組織白鯨会を壊滅させたことで出世した人物だった。しかし、実は合成麻薬横流しによる暴利を貪っていた。取引先となるチャン会長との交渉で20キロの合成麻薬を受け渡す準備をしていたが、日系韓国人ヤクザのトモが合成麻薬を持ち逃げしたことで窮地に追い込まれる。一方日本のヤクザ一条会の会長は盗まれた麻薬を奪い返すべく殺し屋のリキを送り込んでくる。こうして20キロの麻薬を巡ってリキら日本ヤクザとチュ・ソンチュルら汚職警察官、さらにソクトら広域捜査官の三つ巴の捜査争奪戦が繰り広げられる。

 

いく先々で派手な捜査で突き進むソクトは、次第にその核心に近づいていく。そしてついにリキを倒し、チュ・ソンチュルにたどり着いたソクトらは一網打尽にしてハッピーエンドとなる。

 

マ・ドンソクのアクションのみが見せ場で、演出の面白さもストーリー展開の楽しさも全くないアナログで突っ走る映画で、これもまた娯楽映画の作りと割り切れば気楽に見ることができる。韓国映画の一つのスタイルかなと楽しみました。