くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「猿の惑星 キングダム」

猿の惑星 キンギダム」

もはや猿でなくてもいいんじゃないかという感じのシリーズですが、可もなく不可もない普通の映画でした。凝った展開もなく、シリーズものゆえなんとか次に続く展開は挿入されているものの、本編は極めて平凡で、ドラマの面白さも、人間と猿の関係の面白さも見えない。次あたりで最終章にするのか、その前の嵐の静けさ的な映画だった。監督はウェス・ボール

 

知能を得た猿が人間と共存する道を作ったシーザーが亡くなった300年の時が経っていた。この日、猿のイーグル族のノアらは儀式に使う卵をとりに森の鳥の巣にやってきた。なんとか目標の数を手にしたが、夜、ノアは人間の姿を見かけて追いかけるうちに卵を割ってしまう。仕方なく、一人もう一度森へ出かけるが、そこで、猿たちが殺されているのを発見する。殺したのは仮面を被ったプロキシマスら乱暴な猿軍団だった。身を隠してその場を逃れたノアが村に戻ってみると、村は焼かれ、プロキシマスらがイーグル族を拉致して連れ去った。その争いの中、父は殺される。

 

ノアは連れ去られた母たちを助けるためプロキシマスのアジトへ向かうが、途中ラカというオランウータンと出会う。ラカは、かつてエコ=人間が猿を支配していたことを説明する。ノアの後を一人の人間がつけてきた。ラカが声をかけ、ノヴァと名づけるが、実はノヴァは言葉をしゃべることができた。プロキシマスはノヴァを必要として追っていたのだ。そしてノヴァの名前はメイだと自ら名乗る。

 

しかし、追ってきたプロキシマスに追い詰められたノアたちは拉致され、争いの中ラカは川に呑まれて死んでしまう。ノアが連れて行かれた海岸のサイロは、プロキシマスが人間のトラヴェイサンに過去の知識を教えてもらい、シーザーと名乗って王国を築こうとしていた。サイロの扉を開け、中にある人間が作ったものを手に入れれば最強になると信じていたシーザーは拉致していきた猿たちを使って力尽くで開けようとしていたが開かなかった。サイロを開けるためメイの知識が必要だった。

 

サイロの開け方はメイが知っていたが、シーザーに教えなかった。メイはノアらと協力してサイロに侵入して、メイは目的のハードディスクを手に入れる。そして、扉を開いたが、待ち構えていたシーザーらに襲われる。中にあった拳銃を持ち出したメイは窮地を抜け、仕掛けていた爆弾を点火すると、海水を遮っていた堤防が破壊されて大量の海水がサイロへ流れ込む。ノアたちはサイロの上層部へ逃げ、シーザーも逃げてくる。しかし、ノアたちイーグル族に追い詰められ、イーグル族が飼っているワシに襲われたシーザーは海に落ちてしまう。

 

メイは手にしたハードディスクを持って人間の基地へやってくる。そのハードディスクを機械に挿入すると巨大なパラボラアンテナが作動し、全世界の人類に向けてメッセージが流れて映画は終わる。

 

オリジナル版を知るものにとっては、どこまで行ってもテーマやストーリーのスケールの小ささが目についてしまう。特撮や猿の造形は今の技術だとほぼ完全ではあるけれども、映画の作りの面白さはさすがに追いついていない気がします。