新シリーズ最終章にしてスター・ウォーズシリーズ完結編をついに見ました。
新シリーズは「エピソード1ファントムメナス」がまるでCGアニメのようにCGにおぼれた作品からスタートしその後「エピソード2クローンの攻撃」ではようやくジョージ・ルーカスもCGの使い方になれてきたのか物語と演出に重きを置いた作品に進展しました。そして「エピソード3シスの復讐」では本来のストーリーテリングのうまさがようやくよみがえったように思います。
ただ、旧シリーズのすばらしさは何度見ても非の打ち所はなく、旧シリーズをリアルタイムで見たものとしてはいつまでもルーク・スカイウォーカーやレイア・オーガナ姫の印象でしかスター・ウォーズは語れないのです。
そんなこともあって、今回の「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」には泣けてしまいました。
激動の時代に突入していく銀河共和国。正義の戦士ジュダイの騎士が一人又一人と消えていき、ダースシディアスにはあのヨーダでさえもかなわない。そんな中で「エピソード4/新たなる希望」へつながるエピソードが満載されてくると、涙ぐまずにはいられないと共に、これがスペースオペラの世界だとわくわくさせられてしまうのです。
今回の作品も戦闘シーンはCG満載の派手なシーンが続き、当然のようになった群衆のシーンや乱舞する宇宙船のシーンはこれといって見所とならなくなっています。ただ、今回の作品での見所は効果的にCGを使う場面もなきにしもあらずである点ではないでしょうか。
ジェダイの騎士達の戦闘シーンにさりげなく俳優をCG化して挿入したりしてスピード感を出し、単に手作りの戦闘シーンに仕上げていないところは見所かも知れません。
クライマックス、アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに代わっていく下りはどこかもの悲しいし、それと共に、次々と裏切られて死んでいくジェダイの騎士たちの姿は本当に切なくなってくる。
まるで坂道を転がり落ちるように共和国が崩壊していく様は見事というほかありませんね。
そんな壮大な歴史の一つのクライマックスに新たなる希望としてルークとレイアの誕生で幕を下ろすなんて心憎いとしかいいようがないと共に、もう一度「スター・ウォーズ」(新たなる希望)を見たくなってくる自分がいるのです。
本当に寂しい限りのシリーズ完結。何とか当初の9話にして完成させて欲しかったですね。
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