最後の最後にだまされますよってキャッチフレーズのこの作品。ラストシーンにはだまされたというより、そうかそうだったのかと納得してしまいました。
お見事、これこそ、どんでん返し謎解き映画の醍醐味、そして、小粋でしゃれた映画の代名詞のようなできばえの秀作。「アフタースクール」はそんな映画でした。
実は、今日、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」と間違えて見に行ったのです。
「ザ・マジックアワー」は6月公開なのに、どこでどう勘違いしたか、「アフタースクール」を見に行きました。もちろん、この映画も見たかったのですが、勘違いに気づいたのは映画館でのことだから変な気分です。
とはいえ、冒頭にも書いたように本当に面白かった。確かに、うそをうそと思わせない演技力の賜物でもあるのですが、ラストのラストで、さらにあっと思わせるあたりの面白さ、エンドロールの跡に本当の目的が映し出されるお遊びの楽しさ。もう、映画の面白さを堪能しつくすほどの作品でした。
佐々木蔵之介もいいし、大泉洋も最高、登場人物誰をとっても、なんか、憎めないし、それでいて、大泉洋のラストのせりふが、なんか胸に残ってしまいます。
「つまらなくしているのはあんただよ」
本当にそうですね。学校でも職場でも、人間関係でもない。あんた自身があんたの生活をつまらなくしているのです。だから、楽しく、精一杯、生きて行こうじゃないのっていわれているみたいで爽快でした。
いい映画に出会えたというか、もう一回のんびりと謎解きしながら見てみたいというか。どこか、見逃している伏線があるんじゃないかなんて思ってしまう、そんな軽妙な映画でした。お勧めですよ