結構好きな俳優さん香川照之さんと戸田恵梨香さんが主演のちょっと変わった映画「闘茶」を見てくる。
物語はなぜか茶と茶の戦いというなんとも訳のわからない世界。舞台は台湾だが、そもそもことのおこりは中国の茶のでんせつからくる。
はっきりいって、かなりの凡作である。作品としての全体のリズムがまったくなっていない。しかも奇抜なシーンの数々や、コミカルにふざけたシーンをふんだんに入れているにもかかわらず、みょうにくそまじめなシーンもいれこんで、なんとも中途半端な演出と脚本。
台湾、日本からかなりの実力のある俳優を起用し、彼らが必死で支えているにもかかわらず、もともとの土台と、指揮者である監督の力不足が、ぶち壊しにしていったというなんとももったいない作品。
内容がないようであり、コミカルに徹するなら徹するで、もっと面白い出来上がりにできたであろうに残念。
しかもそれぞれの登場人物の過去のドラマを穿り返し、ラストの感動へともっていこうとするものの、それさえもぜんぜん胸に訴えてこない。
まぁ、駄作となるのを名優たちが必死で抑えたという映画でした