くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「20世紀少年第2章 最後の希望」

20世紀少年第2章最後の希望

どうも最近の悪弊で、何部作とか言う作り方のする映画が増えてきた。その分、原作を選ぶ際の幅が広がったのかもしれないが、テレビドラマの延長にならないように祈るばかりです。

さて、今回の第2章、昨日放映した第1章のダイジェストを見ていたのと、原作はすでに読み終えていたので、ストーリーはだいたいついていけました。
もちろんこの三部作の面白さは謎が謎を呼んで、いったい結末はどうなるの?というのが見所です。
その点でも、原作を読んでいる私でさえぜんぜん退屈せずに面白かったというのは、作品とのしてよくできていた証拠かもしれませんね。

堤幸彦監督お得意の短いカットつなぎやら、個性的なカメラアングルなどで、ひきつけてくれますが、なにせ、原作が壮大なために脚本のできばえが一番の問題であったと思います。
原作といってもコミックですからある程度のビジュアルは出来上がっている。それをさらに実写にしてスクリーンに読みがえらせる面白さはこのシリーズの見所のひとつではないかと私は思うのです。

このあたりを無難にこなし、エンターテインメントとして完成させ、さらに第3部に続く展開に仕上げたのはまぁまぁ成功であったのではないでしょうか?
ややこしくなる大人と子供の主要人物の紹介も、大人のシーンのあとに子供の顔をフラッシュバックさせて、混乱を防ぐという演出はかなり評価できます。
このあたりの丁寧さが堤幸彦を職人監督としても評価できるゆえんではないでしょうか?

さすがに話が複雑になってきたために、人によってはついていきにくくなるかもしれませんが、8月29日よりの最終章のまえに、おそらく第1章、第2章の連続上映またはテレビ放送があるでしょうから、そこで復習してラストシーンに臨めばいいと思います