鳥山明さんにあやまれ!といいたい。
オリジナルアニメと完全に改編し、オリジナリティあふれる実写版にするならそれでいい。それならそれで、もっと意気込みを見せてほしかった。その辺が「ヤッターマン」と根本的に違う。つまり、スタッフにこの原作への思い入れがまったくないのである。ただの話題の名作ジャパニメーションでしかないのだ。
見所はって?結局、宣伝フィルムに使われた部分のみ、シーンではなく部分のみなのです。迫力間まったくない、物語の面白みもまったくない。中途半端な恋愛シーンはあるし、中途半端な亀仙人のキャラクター設定はあるし、観客を子供に絞ったのか、大人に絞ったのかもみえてこないし、最悪。
アクションにまったく切れがない上に、チョウ・ユンファさえもが完全に生きていない。つまりアメリカのスタッフにすれば東洋の大俳優なんか、B級の存在なのですよ。みえみえの扱いがたまらないほどに腹立たしいですね。
さらに、この原作にメカを出してはいけませんね。あくまで「ドラゴンボール」の原点が孫悟空の話なのですから、中国の古典なのですから。その辺の理解も、いや、理解していて、その精神論がわかっていない。
ブルマも、あの「オペラ座の怪人」のヒロインをしたエミー・ロッサムです。でもセクシーなアクションも見せてくれないから、ぜんぜん映えないし。
完全なB級映画の失敗作を見たという感じでした。まさにラストシーンなんか、いや、全編にわたって、B級映画でしたが、エピローグのわざとらしさ、さらにまだ作るのかって?
とはいえ、スタッフは一応、すごいですよ、製作総指揮にチャウ・シンチーが鳥山明さんと共同で入っている。監督は「ファイナルディスティネーション」のジェームズ・ウォンなのですがね。
とはいえ、どんな酷評でも見に行ったと思いますが、正直、公開してほしくなかったです