くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「スカイライン 征服」

スカイライン 征服

無茶苦茶な映画を見た。まさに爆笑のエンディング。B級SF映画なのだからこれで良いのだといえばそれまでだが、下手に特撮技術が進んでいるためにCGシーンは圧倒的にリアリティがありできばえがいい。だからその中途半端さがなんとも言えなくめちゃくちゃなのである。かつてのB級映画なら何もかもがB級で、それが又ツッコミどころ満載で楽しめたのだが、その辺のこだわりがなんとも言えない感想になってしまうのです。

監督がなんと「AVP2 エイリアンズVS. プレデター」の兄弟監督、グレッグ&コリン・ストラウスと聞いて、なるほどと納得してしまった。

映画が始まると、夜のロサンゼルス、空からたくさんの光の帯が落下してきている。主人公らしい人物がマンションから射す光に目をやると引き込まれるように金縛りになる。そして物語は15時間前に。この15時間前から現在までのシーンが必要なのかどうか今もって全くわからない。夜するに主要キャストの紹介と、その境遇を描きたいのだろうが、いざ本編が始まると彼らとは関係のない人物がちらほらとでてきてはそれなりに活躍するのだから笑ってしまう。

要するにこの光はエイリアンが地球を征服するために人間を捕らえるための光らしい。そして果敢にも軍隊が出動しエイリアンに徹底抗戦を始める。物語は主人公ジャロッドとその恋人エレインがいるマンションを中心に外では派手な空中戦が繰り広げられる中でのサバイバルの物語である。

エイリアンは人間を捕らえ、脳を取り込んで次々と化け物のような生き物として覚醒していく様子がラストシーンで描写され、逃げ回ったあげくとうとう捕まったジャロッドも脳だけ取り出されて別の生き物に取り込まれるが、なぜか、光にとらわれ助かった時の影響で微妙に変異している脳はそう簡単に取り込まれずジャレッドの心を残したまま、化け物になっても妊娠しているエレインを助けるために宇宙船の中で戦い始めるところで突然映画が終わる。えええ!???というエンディングに驚愕する。

苦戦はしているとはいえ軍隊もほぼ互角に近くエイリアンと戦っているし、いわゆる全面戦争の様相になっている。一方でジャロッドの話で幕を閉じる。まったく、笑うに笑えない映画でした。

特に有名な俳優はでていないし、どこかこの秋に公開の「世界征服 ロサンゼルス決戦」のイメージに似ていなくもない。これって関連あるのとさえ思えてしまうのです。まぁ「スカイライン2」の制作の計画もあるらしいので、これはこれでいいかもデスね。