くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」「アリラン」

センターオブジアース2

「センター・オブ・ジ・アース 神秘の島
第一作を見ていたから見に行った程度の勢いでした。期待もしていないし、好きな俳優さんもでていない。好きな監督でもない。しかも字幕で見ようとしたら近くなら3Dしかないという最悪の条件で、掘り出し物目当てに出かけましたが堀当てられませんでした。

第一作よりスケールダウンし、こじんまりとした出来映えの娯楽映画でした。簡単に言うと子供向け映画です。

前作の続編なので主人公ショーンは17歳になって登場。祖父から届けられた暗号の無線をあれよあれよと簡単に解読していざ目的の島へ。とまぁ、かなり脚本も雑。

ついた島は伝説のアトランティスで、周期的に沈んだり浮き上がったりしていると判明。しかも後少しで再び沈むらしいから脱出しないといけない。しかし周りは嵐で取り囲まれているので、「海底二万海里」のノーチラス号を見つけて脱出することに。

ジュール・ヴェルヌほかが書いた三冊の本の舞台の島がすべて同じという前提にどこかで見たような特撮シーンもでてくる。これという目新しさもないのであっという間に終わってしまう。もっとはらはらドキドキの冒険シーンがあっても良さそうだがそれもなく、古き懐かしい特撮娯楽映画だと考えればこれはこれで子供たちには夢を与えてくれるのではないだろうか?いや、今時の子供はこういう程度ではだめかもしれませんね。そのあたり製作側も工夫が必要だと思う一本でした。

アリラン
ある事件をきっかけに表舞台から身を引いた韓国の奇才キム・ギドク監督。その理由を自らの映像と演出で語るのがこのドキュメンタリーである。

本来、ドキュメンタリーは見ないのですが、カンヌ映画祭ある視点部門グランプリなど国際的に評価もされたし、チラシの解説文がおもしろそうだったので見に行きました。

映画が始まって、キム・ギドクが暮らしている建物の中、一匹の猫がまとわりつくように与えられる餌をむさぼる。黄色い電球の光が部屋を覆い、部屋の中にテントを張った中で生活をする彼の姿が映されていく。

時に自分の姿と語り、映画を撮れなかくなった自分の現在のふがいなさ、もがき、苦しみを切々とした中に迫力ある言葉で訴えかけていく。さらに自分の影ともkと叔母を交わし始める。

どこからともなくドアをノックする音がし、表にでるが誰もいない。部屋にはいるとまた音がする。地面においたカメラに大きな彼の足が映され、向こうへ歩いていく。

外にでたくてもでていけない。外からの声に答えようとするが誰もいない。映画を撮りたいという気持ちと裏腹に肉体はうちへうちへと入ってしまう。自分との葛藤がピークに達するクライマックス、自ら作ったピストルを手に車に乗って数カ所のビルにはいっては銃声を轟かせる。

最後に自分に向けた銃口にむかって「レディ、アクション」の声とともにテグスを引きピストルを発射させる。

果たして、彼は自らを束縛していた自分を殺してしまうことができたのか。数々の彼の作品が映され、映画を撮っていた頃の彼の写真、様々な賞に輝いていた彼の姿のスナップが映されて映画が終わる。

とまぁ、迫力で押し切られたようなドキュメンタリータッチのドラマですが、前半、こちらに向かって延々と語るキム・ギドクのシーンは眠くてしょうがなかった。やはりドキュメンタリーは自分には向かないようです。