くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」「

kurawan2015-06-04

ジェームズ・ブラウン最高の魂を持つ男」
凡作ではない。ハイスピードの映像で時間の流れを映し、少年時代と現代、さらにはトップに上り詰めていく主人公の姿を交錯して描くストーリー構成のおもしろさは、なかなかだった。

しかし、黒人映画が嫌いな上に、ジェームズ・ブラウンをよく知らない為に、知識がない。そのために、のめり込めない作り方もあり、引き込まれるまでいいたらなかった。監督はテイト・テイラーである。

映画は、これからステージに向かう、現代のジェームズ・ブラウン、そして、あるセミナー乗り込み、猟銃をぶっ放す。タイトル。

本編は、ジェームズ・ブラウンの少年時代、両親の離婚、そして、チャンスをつかんで歌手として、エンターテイナーとして成功していく彼の姿から、仲間内の確執、彼の孤高の存在感が次々と描かれていく。

とはいいながら、何か見えないものがある。物語なのか、人間ドラマなのか、どこか、追いかけにくいものがあるままに映画は頂点から、やや落ち目になり、古き仲間ボビー・バードも去り、それでも再び脚光を浴びて、冒頭の猟銃のシーンから警察に追われて、捕まり、そしてオープニングのステージに向かう彼につながる。

当初から一緒だったが、終盤で去っていった親友ボビーを招待し、客席の中央の彼に視線を送るジェームズ・ブラウンのショットが、胸に迫って感動させる。

つまらなかったわけではない。ただ、好みではなかったというだけなので、見て損のない人間ドラマだったと思います。


「娘と私」
獅子文六の自伝的小説が原作で、NHK連続テレビ小説の第一作に選ばれた物語を映画化したもので、普通のホームドラマでした。監督は堀川弘通です。

映画は、主人公が祝賀会にやってくる場面から始まり、回想形式で、フランス人の亡き妻との間に生まれた娘の出産場面から、やがて妻の死、後妻を迎えて、平凡ながら、幸せな日々を描いていく。

やがてその後妻も亡くなり、娘が嫁いでいく日がやってきてラストシーンになるが、どのエピソードも掘り下げることもなく、さりげなく淡々と進んでいく。

これという映画でもなかったが、古い映画らしいおもしろさだけを感じいる一本でした。