くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「街の灯」

kurawan2015-07-31

スクリーンで見たのは何十年ぶりだろうか?
初めて見たときは、見終わって涙が止まらずに立ち上がれなかった。

そんな印象だけを抱いてきた映画をスクリーンで見ることができた。すでにトーキー映画が撮影されていたときに、あえてサイレントで作った、いわばサイレント映画の最高傑作といわれる一本。出だしから、そのテンポのよい展開に引き込まれてしまう。

ちょっと、映画スレしてしまった今となっては、かつてほどの純粋な涙はでなかったのがちょっと寂しかったが、ラストシーンは自然と目が潤んでいた。

物語の発端から、コミカルに展開する前半から中盤、そしてラストまで、ほとんど無駄なくとんとんと展開していく小気味良さはやはり名作の貫禄でもあります。

もう、後は死ぬまでに見ることはないかもしれないが、やはり、自分の映画鑑賞歴の中のベストスリーにあげてもいい名作だと思いました。スクリーンで見直すことができて、本当に良かった。