くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ペット」「ライト/オフ」

kurawan2016-09-16

「ペット」
完全に時間つぶしの鑑賞。期待もしていなかったが、やはりディズニーとの差を目の当たりにする出来栄えの一本。確かに今時のCGアニメは美しいしリアリティがあるのだが、スピード感のない映像に、キレの悪いストーリー展開で、終盤退屈になってしまった。監督はクリス・ルノーとヤロウ・チェニーです。

飼い主たちが昼、留守の間にペットたちが巻き起こす騒動をドタバタ劇で描いていくのですが、スピード感のなさと展開の平坦さにちょっと疲れがきてしまった。でもさすがにフワフワ感といい、ニューヨークのデザイン的な背景といい美しいです。

主人公のマックスはただ飼い主の帰りを待っている従順な愛犬。ある日デュークという大型犬を連れて帰ってきたことから、ドタバタ劇が始まる。

飼い主が出かけた後好き勝手しているペットたちの描写の冒頭は面白いのですが、保健局にマックスたちが捕まり、仲間が彼らを助けに行くという本編に入るとキャラクターが入り乱れてしまい、それぞれが際立たない展開になってしまう。

もちろん、アニメなのでシンプルな物語だから、混乱はしないのですが、いかにもな悪役がマックスたちと同等に見えてしまったり、今ひとつ、それぞれの集団が個性が発揮されないのが残念。

まぁ、娯楽映画だからこれでいいといえばそうですが、ディズニーの凄さを証明することになった感じです。


「ライト/オフ」
ジェームズ・ワンが製作総指揮をしているし、ネットでも評判のホラーなので見に行ったが、大したことはなかった。というか、怖がらせに工夫がないし、リズムに乗っていないので、怖さがこちらに伝わってこない。監督はデビッド・F・サンドバーグ

一人の男性が仕事をしているのか薄暗い倉庫にいる。従業員の女性が、先に帰ると挨拶に来て出て行くが、暗闇に何か不気味なものを見て、男性に忠告して去る。男性が帰ろうとすると、暗闇に影。光を照らすと見えなくなるが、暗くなると姿が見える。そして、この男性は殺されてしまう。

カットが変わるとレベッカと言う女性と恋人。情事の後男性は帰るが、彼女はどうやらさっき死んだ男性の娘らしく、さらに弟のマーティンは母親と暮らしているが、母親は、何やら精神を病んでいる様子。しかもダイアナという亡霊に取り憑かれているのだが、このダイアナがさっき男性を殺した張本人らしく、実はかつてレベッカの母親が入院していた時の友人で、皮膚の病気があり、治療と研究の末に死んだことがわかる。

なぜか、母親ソフィにとりついているようで、ソフィを取り戻そうとするマーティンやレベッカにも襲いかかる。暗闇で影として現れ、光が当たると姿が見えなくなるというのが恐怖となるのだが、どうも、見せ方が面白くないし、迫ってくる恐怖感を増長する演出が弱いので、ドキドキ感がクライマックスに向かって盛り上がらない。

結局、ラストは、ソフィが自ら自殺して、その亡霊も吹き飛んでハッピーエンドなのだが、どうもしっくりと謎解きもされていないのが中途半端。並以下のホラー映画でした。