「キューバの恋人」
ドキュメンタリータッチのカメラワークで、キューバに行った主人公の日本人アキラが現地の女性マルシアと知り合い恋に落ちるという作品ですが、背景にキューバ革命の史実の映像を織り交ぜ、その出来事の説明も映像として語って行く。黒木和雄監督初期の一本です。
アキラとマルシアの恋物語というより、革命十周年という冒頭のテロップにもあるように、歴史を語るというのがテーマのメインという感じで、その意味ではさすがに黒木和雄の演出手腕が光っている。
非常にメッセージ性が強いために、ストレートに男と女の話で追いかけていけない。その意味でちょっと重い作品なので、個人的には苦手なジャンルの一本でした。