くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「大地の時代」

「大地の時代」

これは素晴らしい映像表現だ!と絶賛したらいいのかもしれないが、正直なんのことか全然わからなかった。まさに奇想天外映画祭の一本である。あちこち撮り溜めた映画を監督の感性だけで繋いだような作品で、一貫した物語も見えないし、カメラがどうのと言うものもないし、いきなり終わるし、ブラジルの歴史やその他を知っていなければ全くわかりません。映画なの!という一本でした。監督はグラウベル・ローシャ、遺作である。

 

ブラジルの夜明けのシーンが延々と映されて映画は幕を開ける。そして、またまた延々としたカーニバルの場面、何やら叫んでいる男がいて、機関銃のように解説のテロップが流れていく。そして、何やら悪徳政治家のような小太りのおっさんがこれまた喚き散らしながら、何やら訴えている。同時に機関銃のようなテロップ。

 

あとはもう何を写しているのか全然わからず、カメラは振り回すし、突然全裸の男が現れるし、これと言う美人でもない女性がそれに絡むし、大都会が映し出され群衆が映し出され、いきなり終わります。二時間半ちかくある作品ですが、何とも言えない映像でした。