くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ダンスウィズミー」

「ダンスウイズミー」

楽しいに違いないといき込んで見始めたのですが、オープニングのノリが早くも中盤で失速して行って、ラストに至っては歌だけというちょっと予想外れな展開が残念な映画。物語の組み立てが悪いのか、これはこれで意図したものなのか、個人的には合わなかった。監督は矢口史靖

 

一流企業に務める主人公の鈴木静香は、ある時、姉のひとり娘をつれて遊園地に行き、そこで、インチキくさい催眠術師にかかった途端、音楽を聴くと歌って踊らざるを得ない体になってしまう。かなり強引なオープニングながら、ファンタジックな彩りで、この後のダンスシーンも楽しい。

 

静香は元に戻してもらうために催眠術師を訪ねるも行方不明で、なけなしの金で興信所を頼んで、自らも催眠術師の助手でサクラ役の千絵と催眠術師を追いかける。

 

途中、音楽が流れるたびに踊ったり歌ったりのはずが、追跡に入るとほとんどダンスシーンはなりを潜めてしまい、あまりに物足りないまま北海道までやってくる。そしてようやく催眠術師の公演場所にたどり着いて、催眠術が解けて、会社へ戻ってくるが、普通に戻ることに物足りなさを感じ、千絵が開いたダンススタジオにやってきて映画は終わる。

 

ラストの解ける場面ももうちょっと鮮やか感が欲しかったし、宝田明のキャラクターがもうちょっとインパクトがあってもいい気がします。楽しいはずなのに物足りなさを感じる映画でした。