くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「お名前はアドルフ?」「今日から俺は!!劇場版」

「お名前はアドルフ?」

典型的な舞台劇で、その面白さはわかるが、なかなか映画にはなり切れていないのが残念。ただ、画面は美しいしカメラワークも秀逸。監督はゼーンケ・ボルトマン。

 

ピザ配達人が街中を走っている場面にタイトルが被って映像が始まり。ある一軒の家に着くが出て来たのはやたら屁理屈を垂れる大学教授のシュテファン。妻のエリザベトが、うちではないと答えて物語はこの映画の舞台のシュテファンの家に移る。

 

この日、やって来たのは間も無く妻アンナが子供を産む予定の弟のトーマス、そしてトーマスらの家に養子で育てられたクラリネット奏者のレネ。お話は、トーマスが子供につける予定の名前を白状するところから始まる。なんと、生まれてくる子供にアドルフとつけるという。当然、シュテファンらは大反対して議論が炎上する。しかし実はこれは冗談で、そこへアンナがやって来て、勘違いしたままのシュテファンと言い争いをした後、誤解が解けたと思ったら、今度はアンナが切れてしまう。その中で、幼い頃愛犬を殺したのは実はシュテファンで、あの時はトーマスが自分がやったと言って目立っていたと非難する。さらに物語はさらに展開して、一つが解決するとさらに次へ移るという舞台劇の典型的な展開となる。

 

実はレネはトーマスらの母親と恋仲になっていると白状し、切れたトーマスがレネを殴る。あとはなるべくしてパーティは終わり、トーマスらは帰る。

 

そして、べ舞台役者でもあるアンナは最後の舞台に立つが、そこで破水して、そのまま病院へ行き子供を産む。しかし生まれて来たのは男ではなくて女の子だったというオチがついて映画は終わる。とまあ、楽しいのですが映画としてどうだったかというにはもう一歩工夫の欲しかった映画でした。

 

今日から俺は!!劇場版」

楽しいね。映画の出来不出来なんかふっ飛ばして乗りとツッコミで駆け抜けていく福田雄一ワールドを楽しめる映画。映画の本来ってこういうのをいうんだけどね。とにかく面白かった。

 

開久高校に一時間借りすることになった北根壊高校、なるべくしてそれぞれの不良グループが対立することになる。この物語に軟葉高校の三橋と伊藤が絡み、さらに理子や早川京子が絡んできてのあるようなないような物語が即興演出のように展開していく。

 

これ以上語る程もないたわいない映画なのですが福田雄一らしいなんでもありの演出が冴え渡る。まあ、福田雄一作品の中では中レベル程度の出来栄えですが、何も考えずに笑えるし楽しめました。橋本環奈可愛かった。