くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「リーサル・ストーム」「スカイライン 逆襲」

「リーサル・ストーム」

荒っぽい上に都合良すぎの脚本で、ただ面白ければいいという展開が痛快なほどに楽しい典型的なB級アクション。その場その場でアイデア出てきたんじゃないかという流れに呆気にとられるけれど退屈しないのが良かった。監督はマイケル・ポーリッシュ。

 

あるカップルがカーセックスをしている。二人は警官で相棒同士、男はコルディーロ。発砲事件の連絡が入り、一人建物に乗り込んだが、銃を構えていて、廊下の向こうに見えた銃身を犯人と思い発砲、実は恋人だった。そして一年がすぎる。

 

ある男たちが一人の老婆を脅し、巨大なダイヤの指輪を奪おうとするが、老婆は売ってしまったという。その金を奪うために貸金庫へ同行しそこで、一緒になおしてあった名画を発見、その出どころが、とあるマンションに住む老人だとわかり犯人たちは老婆を殺してそのマンションへ向かう。なんという犯人やと突っ込んでしまう。

 

そんな頃、巨大ハリケーンが迫ってきて、コルディーロと相棒はまだ避難しないマンションの住人を説得しにやってくる。そこへ鉢合わせに来たのが犯人達。マンションの管理人を撃ち殺したのを目撃したコルディーロは、マンション内に避難して、ハリケーンから避難していない元警官のレイ、そしてドイツ人の老人、さらに、猛獣を飼っている黒人と迎え撃つことになる。この設定も都合良すぎ。

 

で、レイは、元捜査官の男の部屋に武器がたくさんあるので取りに行ったり、猛獣は警官を襲うように訓練していたりと、取ってつけたような設定が説明されていく。一人また一人と犯人達を倒していくが、終盤、レイも撃たれて死んでしまう。って、レイを演じているにはメル・ギブソンなのに、死んでしまうんかいというツッコミが入る。

 

コルディーロの相棒が犯人に拉致され、老人と名画のありかと引き換えに返すという犯人の申し出に、コルディーロは向かう。一方、レイの娘は猛獣を飼っている黒人と水の中を脱出するが、パニック映画に定番の水を潜るシーンが登場。これも笑う。

 

コルディーロは老人と犯人のところへ行き、犯人が逃げるためにコルディーロの制服に着替えたことを利用し、絵画のある部屋を、猛獣を飼っていた黒人の男の部屋と偽り案内。そして上手いこと言って、猛獣の部屋を開けさせ、犯人はライオンに喰われてハッピーエンド。

あとはエピローグで映画は終わっていく。なんとも言えないやっつけ仕事の娯楽映画でしたが面白かったです。

 

スカイライン 逆襲」

スカイラインシリーズの最終章なのですが、前二作のあらすじをほとんど覚えていなくて、なかなか物語が掴めずに苦労しましたが、B級SFとしては十分面白かったです。監督はリアム・オドネル。

 

一度はエイリアンを撃退した人類だったが、エイリアンは反撃の準備を着々と進め、地球上に残ったパイロットという洗脳したサイボーグを再び操り、逆襲しようとしていた。その計画を阻止するため、特殊なDNAを身につけたローズは、精鋭部隊と敵の拠点に向かう。

 

第二作で、自分が攻撃を躊躇したことからトラウマになっていたローズだが、敵の反撃を防ぐためにトレントらと参加。彼女には腕から発する強力な武器が備わっている。しかし血清を欠かさないようにしないとみるみる老化してしまう。エイリアン達もローズの力を手に入れるべく攻撃してくる。

 

敵の潜む惑星に降り、エイリアンがサイボーグを再び自分たちが操るためのコアエネルギーを奪取して、敵の作戦を破壊するのが目的で向かったが、コアエネルギーを手に入れた途端、作戦の指揮官の将軍が裏切り、ローズやサイボーグになったトレント達は惑星に残したまま、惑星を破壊してしまう。将軍が最初から裏切るつもりだったのだがその動機がほとんどわからない。

 

しかしすんでのところで巨大なモビルスーツのようなものに乗り込んだローズ達は、飛び立っていく将軍の宇宙船に飛び移る。一方エイリアンの首領も宇宙船内に乗り込んでいて、将軍を斬殺してしまう。そしてローズ達と最後の決戦となる。

 

一度は敵側に変わったトレントも心を取り戻し、ローズの活躍で敵を倒し、大団円。重傷を負ったトレントも再びサイボーグの体を手に入れ、地球上ではワクチンも完成して、人類はエイリアンの脅威からようやく解放されるかの流れで映画は終わる。

まあ、締めくくりにしては結局中途半端に終わるのですが、B級SFレベルで十分におもしろかった。