くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「シャイニング」(北米公開版デジタルリマスター版)「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

「シャイニング」(北米公開版デジタルリマスター版)

日本公開版より約20分長いバージョンで、かつてDVDで見直したことがあるが結局どこが長いのかわからなかった。ついに午前十時の映画祭で劇場公開が実現した作品。さすがに見直してみて改めてこの映画が傑作であることを再認識しました。緻密に伏線を張った脚本とステディカムカメラを駆使した映像、絵と音響だけで恐怖を描いていくストーリーテリングのうまさはまさにスタンリー・キューブリック監督ならではの世界です。

 

山深いホテルの管理人として応募した作家のジャックがその説明を受ける場面から映画は幕を開ける。一方、妻ウェンディと息子のダニーはかつて酔っ払ってダニーに暴力紛いのことをしたジャックのことが少し不安ながら、今回の仕事に希望を持っている。

 

ホテル閉鎖の日、家族でホテルを訪れ、支配人から説明などを受けるが、料理長のハローランにはテレパシー能力がありダニーにもその能力があると見抜く。かつて凄惨な事件も起こったことのあるホテルにウェンディたちは少し不安になる。

 

やがて、閉ざされたホテルのでの生活が始まるが、原稿に追い詰められたのかこのホテルに巣食う怨霊のせいかジャックは次第に異常になっていく。そんな空気を察知したウェンディは、ダニーの言動にも異常が見られたことから、不安が現実に変わっていく。

 

一方、ジャックは、次第にホテルに救う亡霊たちに取り込まれ、ウェンディたちこそが悪の原因であると吹き込まれ、ジャックは斧を持ってウェンディを追い始める。一方、連絡がつかなくなったホテルを心配してハローランは雪上車でホテルへ向かう。

 

ウェンディはなんとか窓からダニーを脱出させ、ウェンディはジャックを迎え撃とうとする。そこへハローランが到着するがジャックに殺されてしまう。さらにジャックはホテルの迷路に逃げ込んだダニーを追い始める。このホテルに来た時母と迷路の中を探検したダニーは巧みに逃げ回る。

 

一方ハローランが乗ってきた雪上車を見つけたウェンディは迷路から逃げ出してきたダニーを拾い雪上車で脱出。迷路で迷ったジャックはそのまま凍死してしまう。ホテルのロビーのかつての記念写真の中にジャックが映っているショットで映画は終わります。

 

カットの切り返し、カメラアングル、リズム、そして張り巡らされた伏線など、A級ホラー映画という貫禄のある一本でした。素晴らしい作品です。

 

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

テレビ版しか見てなかったので、正直なんのことかわからないところが多々ありましたが、ラストは感動してしまいました。要するにこう締めくくりたかったと言うことですね。それにしても日本のアニメーションの真骨頂を見た気がします。このレベルはさすがに世界一です。総監督は庵野秀明

 

すみませんが物語を語れません。あまりにシュールな展開の上に、これまでの劇場版三部作は見てないので続きとして話せません。でもラスト、エヴァンゲリオンのない世界を目指した主人公たちの最後の作戦、そしてこの作品の冒頭の場面につながるような何もない日常での締めくくりに胸が熱くなってしまいました。これまでの劇場版を見直したいと思います。