「ガメラ対深海怪獣ジグラ」
悪く言えば子供騙しの適当な脚本ですが、手作り特撮の面白さはやはり魅力がありました。監督は湯浅憲明。
20世紀末、人類は月に基地を作り宇宙進出をしている。しかし、ここにジグラ星人が現れる。彼らは海洋生物で、自分たちの星が公害で生活できなくなったので地球の海へやって来たのだ。鴨川シーワールドを舞台に、ジグラ星人とガメラの攻防が開始される。
二人の子供を主人公に、いかにもしょぼい地球防衛軍の存在と、あっさりと降伏してしまう安直な展開は、失笑ものですが、子供たちはガメラが見れればいいので、中心のお話など適当でいいという作りが見え見え、それもまたこのシリーズの個性かもしれません。
「宇宙怪獣ガメラ」
大映のガメラシリーズが一旦終わり、10年近く経って、徳間書店配下に入った大映がつぎはぎで作った作品。ほとんど興味本位で見に行きました。過去のガメラ映画をつぎはぎして無理矢理物語を作った作品で、当時流行っていたアニメや映画の場面をパクりまくりの一本でした。監督は湯浅憲明。
謎の宇宙海賊が地球を狙っているという流れから映画は始まる。宇宙海賊の宇宙船が「スターウォーズ」のスターデストロイヤーと瓜二つで、しかも「スターウォーズ」のオープニングと同じ構図で登場。一方地球には平和のためにM88星雲から来た三人の女宇宙人がいる。そこへ宇宙海賊から派遣された悪の女宇宙人がやってくる。物語は一人の少年を中心に進むが、別に意味もなく、平和の宇宙人も何をするでもなく、過去のガメラと戦った怪獣たちが宇宙海賊の手下であるかのようにまたまた地球を襲う。
結局、全部ガメラがやっつけて、最後は宇宙海賊の宇宙船にガメラが体当たりして映画は終わる。宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999のアニメシーンが出て来たり、やりたい放題。ええんかいと突っ込みながら、とにかくお遊び映画だと割り切って見る作品でした。