くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」

なんともための多い演出で、2時間半もいらない物語には参った。しかもお子様映画かと思わせるような展開には苦笑いが出てしまいました。カンパーバッチが出てくる場面だけ映画が締まっていて、あとはゆるゆるの娯楽作品で、このシリーズもここまで落ちたかと思う一本でした。まあ、エンタメ映画なのでそれほどクオリティは期待してないので楽しめました。監督はジョン・ワッツ

 

ミステリオを倒したスパイダーマンの映像が世界に公開され、しかも、その殺害シーンを誇張されたためにスパイダーマンに非難が集中、しかもピーター・パーカーがスパイダーマンだという真実まで暴かれ、ピーターの周辺の人たちにも迷惑がかかるようになる。困ったピーターはドクター・ストレンジに助力を求め、ドクターはすべての人々からスパイダーマンの記憶を消すことで解決を図ろうとする。ところが、その魔術を駆使している最中にピーターが、ごちゃごちゃと文句を言ったために魔術が不完全となり、過去のスパイダーマンに倒された怪人たちが時空を超えて現れ始める。

 

ピーターは彼らと戦う一方で、ドクターに助けを求めるが、ドクターは怪人たちを元に追い返すために、全員を捕まえてくるようにピーターたちに指示する。ピーターたちは四苦八苦して怪人たちを捉えるが、いざドクターが元の世界に戻そうとするにあたり、ピーターは怪人たちが元の世界に戻ったら死んでしまうことに罪悪感が湧く。ほんまにガキのような展開である。あまりに子供じみたことを言うピーターに逆らってドクターは魔術を始めるが、ピーターがそれを邪魔する。しかし、ピーターが怪人たちを元に戻すアイテムを製作している最中に、グリーンゴブリンが正体を表し、他の怪人と共にピーターに反旗を翻し、ピーターが親しくしていたメイおばさんが死んでしまう。

 

傷心し、行方がわからなくなったピーターを親友のネッドや恋人のMJが探すが、ドクターが持っていた指輪を手にしていたネッドが、偶然亜空間を開き、パラレルワールドの過去のスパイダーマンを呼び寄せてしまう。そして、三人のスパイダーマンが協力して、怪人を元に戻すべく奮闘、なんとか全ての怪人を元に戻し、元の世界に帰すべくドクターに依頼するが、すでに時空間が歪み始めていた。ドクターは最後の手段としてピーターの存在を完全に消去するしか方法はないと告げ、ピーターはみんなに別れを告げて、ドクターの魔術を実行する。

 

ピーターの存在が消えた世界で、ピーターはMJの仕事先のケーキ店に行き、そこでネッドにも会うが、既にピーターは忘れ去られていた。一人家に戻るピーターの姿から映画は終わっていく。

 

とにかく、三人のスパイダーマンが怪人を待ち伏せする間の昔話をする場面や、自分の存在が消えてしまうピーターのアップなどなど、至る所に間伸びしたしつこいシーンが散在していて映画が実にダラダラと仕上がっています。しかも、自分の幼稚な考えが生んだ失敗からの悲劇をもう一度ラストで繰り返す脚本の無理矢理時間を伸ばした感には辟易としてしまいました。ドクター・ストレンジがミラーワールドを作ってスパイダーマンを追い詰める前半の見せ場はなかなか迫力あるのですが、肝心のスパイダーマンのバトルシーンは実に平凡。ネッドやMJらがピーターと色々作戦する下りはディズニー映画みたいになってる。エンターテイメント映画なので、細かいクオリティは期待してなかったけど、いかにも幼稚な仕上がりでした。