くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「カラダ探し」

カラダ探し

この手の映画にクオリティを求めてはいけないので、まあ、ツッコミまくりのストーリー展開は許すとしましょう。登場人物の描き分けが全くできていないので、一体誰がどうなのか全く見えない雑さはさすがに許せない。ただ、画面の構図自体は映画になっていてテレビサイズではないのは救いかもしれません。カラダを探すという謎解きなどは全くないのですが、見つけるくだりのミステリアスの面白さがあればもっと楽しかったかもしれません。青春ドラマ的に締めくくるのはわかるけれど、それならもっとそこ突っ走ればそれはそれで面白いにではという感じでした。監督は羽住英一郎

 

一人の少女が何やら殺人鬼らしい何かに追われ惨殺される場面とタイトル、主人公?明日香が目覚ましの音に起きるところから映画は幕を開ける。通学途中で猫がバスに轢かれ、クラスではいじめに遭っているクラスメートが文化祭運営費を盗んだと虐められ、明日香の幼馴染の高広のネクタイピンが落ちたのを明日香が拾い損ねる。そして深夜、なぜか礼拝堂に明日香、高広を含めた六人が突然放り込まれる。そこへ紅い少女の化け物が現れ襲いかかってくる。礼拝堂には空っぽの棺があり、中の遺体を揃える必要があるらしいとわかる。

 

翌朝、明日香が目覚めるが昨日と同じことの繰り返しが始まる。カラダ探しをしないと明日が来ないとわかってきた六人は学校中に隠された少女の体を探しはじめる。深夜、化け物に襲われて逃げながら、体を集めていくが、最後の頭だけが見つからない。かつて少女が殺された屋敷を訪れた六人は、少女が可愛がっていたエミリー人形を発見、ところが人形は突然姿をくらます。そして深夜、六人に襲い掛かるのはエミリー人形の化け物だった。しかも、化け物に食われると繰り返す日の中で消えてしまうのがわかる。

 

六人は最後の戦いに臨もうとするが、ここで突然出てくる司書の先生は、かつてカラダ探しをしたことを話し、カラダ探しが終わったら、それに参加した人たちの記憶が消えると話す。今夜の決戦に備え、首を発見して明日が来ても忘れないように、高広は明日香に自分のネクタイピンを預ける。そして深夜、次々と仲間が食われる中、エミリー人形と最後の対決をする明日香と高広。エミリー人形の中から首を取り出し、高広はやられたが明日香は何とか首を棺に収める。そして翌日がくる

 

翌日は雨だった。文化祭委員の選考が行われて、選ばれたのはあの六人だった。お互いカラダ探しをした記憶がないままに礼拝堂へ向かうが、明日香のポケットから高広のネクタイピンが落ち、それを拾った高広が明日香の名前を呼んで映画は終わる。エピローグ、礼拝堂のそばの井戸の中の新聞記事の殺された少女の顔は変わって、続編を予想させてエンディング。

 

いろんなところが穴だらけのサスペンスホラーですが、まあ橋本環奈目当てだけなのでいいとしましょう。もっと体のありかを探す謎解きや、化け物の現れる恐怖演出など工夫できればもっと面白かったと思うがおそらく原作の弱さでしょう、そこは仕方ないです。