くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」「劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos 後編」

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

さすがに、古さは感じるけれど、シンプルなストーリーと娯楽大作のエンタメ感満載の面白い映画でした。旧作へのオマージュを散りばめ、見た人はにんまりするものの見ていなくても、奇想天外なストーリー展開にワクワクする。スピルバーグ版ほどのキレの良さがやや不足するけれど、勧善懲悪に流れるわかりやすさで長尺ながらも退屈しませんでした。監督はジェームズ・マンゴールド

 

1944年第二次大戦末期、顔を隠されたドイツ軍の軍服をきた男がナチスに連行されてくる。若き日のジョーンズ博士である。彼は、古代の遺物ロンギヌスの槍を手に入れようとしていて捕まった。しかし、殺される寸前で、落ちてきた爆弾の騒ぎの中脱出。しかし相棒のバジルが捕まり、彼を助けるためジョーンズも列車に潜入。一方、総統に届ける宝物を乗せた列車の中、届けるつもりで手に入れたロンギヌスの槍が偽物だと見抜いたドイツの数学者フォラーは、略奪した遺物の中にアルキメデスが作った運命のダイヤル、アンティキティラと言われる秘宝の機械の片割れを見つける。

 

列車に突入したジョーンズ博士はバジルを助け、ダイヤルを奪って逃げるが、列車の屋根の上でフォラーに追い詰められる。そこでフォラーにダイヤルを渡したように見せかけ、フォローは障害物に引っかかって飛ばされて、ジョーンズ博士たちは川に飛びこんで脱出。そして、ジョーンズ博士はバジルに運命のダイヤルが手元にあることを見せて、タイトルから時が流れる。

 

1969年、月面着陸に沸くアメリカ、引退間近となったジョーンズ博士は自宅で目を覚ます。ベトナム戦争で息子のマットを亡くし、妻のマリオンとは別居していた。いつもの考古学の講義をするが生徒は全く興味を持たない。ただ一人の女学生だけがジョーンズ博士の講義に的確に応える。しかしその女性を追っている怪しい人々の影があった。その女性はジョーンズ博士が名付け親となったヘレナでバジルの娘だった。一方、彼女が運命のダイヤルのありかを知っていると判断して、NASAに所属しているフォローらが追っていた。

 

バーでジョーンズ博士はヘレナと再会し、バジルの娘であると知って驚くが、ヘレナは今では古代の遺物などを売り捌いて世渡りしている女だった。ジョーンズ博士はヘレナを大学の保管庫に案内する。そこにはジョーンズが守ってきた運命のダイヤルの片割れがあった。もう片方を手に入れれば、時間を操ることさえできる機械で、それを追ってフォローたちはジョーンズ博士の研究室に乱入し、さらにジョーンズたちにも襲いかかってくる。ヘレナはダイヤルを持って逃げ去るがその後をフォローたちが追う。

 

ジョーンズ博士はヘレナの相棒のテディとカーチェイスをした末にヘレナを助け、ダイヤルを解読するために行動を共にすることにする。しかし、フォローたちは執拗に後を追いかけてくる。そして、ジョーンズ博士の旧友レオナルドとともに海底奥深くに沈んだローマの船からダイヤルの傍の居場所を記した蝋板を引き上げることに成功するが、追ってきたフォローたちが乗り込んできてレオナルドも殺し蝋板を奪う。しかし、暗号をヘレナが解読する際の機転でダイナマイトを手にしていて、それを投げつけてジョーンズ博士とヘレナらは脱出。

 

蝋板を溶かして、中にある円盤の記号を解読し、片割れの存在するアルキメデスの墓の場所を目指してシリアに向かう。その様子を船の上からフォローが追っていて、フォローたちもシリアに向かう。シリアの街で、ヘレナの相棒のテディを拉致したフォローたちはジョーンズ博士らの後を追う。ジョーンズ博士とヘレナはシリアの洞窟奥深くに入り、そこでアルキメデスの墓を発見、片割れを取り出し、運命のダイヤルを完成させるが、追いついてきたフォローたちはそれを奪取し、その際、ジョーンズ博士に重傷を負わせたまま連れ去る。

 

ヘレナとテディはジョーンズ博士を助けるため小型飛行機で後を追う。フォローは運命のダイヤルで過去に戻り、ヒトラーを殺して自ら総統になろうと計画、ダイヤルをセットして時間の隙間を潜り抜けようとするが、ジョーンズ博士は、アルキメデスが計算した2000年前からは大陸の移動があり、そのままだと狂った時間にたどり着くと警告するが時は遅かった。ヘレナとテディも小型機でフォローたちを追っていたが、一緒に計算外の時間に飛び出してしまう。そこはローマ軍がシリアを攻めているシュラクサイ包囲戦の海上だった。

 

戦場の真っ只中に放り込まれたフォローらは、やってきたアルキメデスの従者に殺されてしまう。ヘレナとテディはジョーンズ博士を救出しようとするが、アルキメデスの姿を見たジョーンズ博士はここに残ると言い出す。そこでヘレナがジョーンズ博士を殴って気絶させる。ジョーンズ博士が目を覚ますと自宅で、ヘレナやテディもいた。そして別れたはずの妻も戻ってきて、ハッピーエンド。

 

懐かしいインディ・ジョーンズシリーズのままの形式で展開する価値劇エンターテインメントで、素直に楽しめるけれど、今となっては少し古さを感じてしまいました。でも面白かった。

 

「劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos後編」

ほとんど物語をセリフで語っていく感じになるものの、戦いのシーンは華麗に楽しめる。たわいのないアニメでしたが楽しかった。監督は高橋和也

 

仲間を全て失って、セーラー火球達のみ残ったセーラームーンは、仲間を取り戻すべくセーラーギャラクシアとの戦いに臨んでいく。銀河の中心にたどり着いたセーラームーンだが、火球達も倒され、ちびちびと三十世紀から駆けつけたちびうさの三人しかいない。苦戦をする中、ちびうさも消えてしまう。セーラーギャラクシアが仕えるカオスが最後に現れ、セーラーギャラクシアさえも取り込んでしまおうとするのをセーラームーンが助け、セーラームーンは宇宙の根源を破壊することで戦争をなくしカオスを倒す手段に出る。

 

カオスも倒したものの、全てを根絶するに至らなかったが、仲間たちは再び銀河宇宙に戻ってくる。ちびちびは実はエターナルセーラームーンのさらに未来に存在するセーラーコスモスが姿を変えてセーラームーンを助けにきたことがわかり、セーラーコスモスは再び未来に戻る決心をする。元の世界に戻った月野うさぎが帰宅するといつもの両親と生意気な弟、ルナたち猫、そしてかつての仲間たちが出迎えて映画は終わる。

 

たわいない一本。まあ、これも映画です。