くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

壮大な物語の最終章。原作を知る者としてはどういった結末を用意したのか、そしてどういう締めくくりを考えたのかが最大のポイントでした。が、正直、何回ため息をついたか知れない。 前半三分の一を過ぎると、あとクライマックスまでが、ひたすら、今までの…

映画感想「ポー川のひかり」「3時10分、決断のとき」

「ポー川のひかり」 約30年前「木靴の樹」でエルマンノ・オルミ監督を知る。当時、学生だった私はその話題性のみで見に行きました。正直、しんどい映画だったという印象しかありません。 そして、久しぶりにエルマンノ・オルミ監督作品に出会いました。そ…

映画感想「南極料理人」

まるで日記を読んでいるような、そんな日常の世界を垣間見る面白さ、ただ舞台が日本を1000キロも離れた南極の局地、しかも一般に知られているペンギンやアザラシのすむ昭和基地よりはるか奥地のウィルスさえもすまない極寒の地が物語の舞台というのが違う。…

映画感想「96時間」

わずか93分という今の時代中篇といえる作品である。 その93分間がとにかく、ひと時も目を離せないくらいに画面に引き込まれてしまいます。主人公ブライアン(リーアム・ニーソン)が実にいい。今は第一線を退いたかつての政府の特殊工作員。活躍していた時代…

映画感想「HACHI約束の犬」

日本のハチ公物語がアメリカでリメイクされるというのを聞いたときは、かなり軽くいなしたのですが、監督が名匠ラッセ・ハルストレムと聞けば、映画ファンとしては見に行かざるを得ない。それでも、見た人の評判を聞いてから見に行ったので、公開からちょっ…

映画感想「G.I.ジョー」

ノンストップアクションというのはこの映画をいうのでしょうね。 冒頭の導入部が終わって、アクションシーンが始まると、後はもう、ラストのエンディングまでひと時も目を話せないほどにアクションまたアクション、しかもそれも次々と一工夫のある見せ場の連…

映画感想「ナイトミュージアム2」

楽しい映画でした。 第一作は話題作ながらいまひとつ、こじんまりとした印象を受けて、残念な気持ちでしたが、今回の作品は余計な前置きが削れたぶんいきなり本編に引き込んで、なかなかどうして楽しかったです。前半の四分の一あたりまでは、よくできたサス…

映画感想「湖のほとりで」「ココ・シャネル」

「湖のほとりで」 全編、特にテンションがあがるわけでもなく、淡々と進むストーリー展開、抑揚のない台詞回し、静かなカメラワークで、とにかく眠くて大変でした。しかしながら映画は非常によかった。冒頭、1人の少女マルタが母に見送られて学校へ出かける…

映画感想「セントアンナの奇跡」

スパイク・リー監督の最高傑作かもしれない。 第二次大戦中、イタリアで起こった「セントアンナの大虐殺」を背景に描く戦争映画。まったく、スパイク・リー監督のリズム感には毎回うなってしまいます。冒頭のいきなりの郵便局窓口での銃殺シーンに始まり、時…

映画感想「サマーウォーズ」

「時をかける少女」のアニメ版の監督細田守の新作、期待の一本でしたタイトルと場面紹介を交錯させてのハイテンポな導入部は「時をかける少女」同様で、一気に物語の中に引き込んで生きます。このあたりのリズム感は細田監督と脚本奥寺佐渡子のなせる業でし…