2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「ロボット・ドリームズ」 アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品。セリフを廃し、音楽とパフォーマンスだけで展開するほのぼのしたヒューマンドラマという一本。シンプルな絵で、淡々とファンタジックに進む工夫された物語は、終盤まではとっても…
「ルート29」 シュールでファンタジックな映像で描くちょっと不可思議な一人の女性の成長ストーリー。登場人物にリアル感はなく、監督の感性だけで描いていく絵作りがとにかく楽しい作品だった。監督は森井勇祐。 鳥取、修学旅行に来た学生たちの姿をカメラ…
「室井慎次 敗れざる者」 最初から後編にかけたような間延びした脚本と脇役の雑な演技、キレのない演出で、後編を見なさいと言わんばかりの観客を馬鹿にしたような映画だった。テレビシリーズを紹介するには構わないが、映画として、しかも前後編の大作とし…
「スカーフェイス」 初公開以来なので、ほぼ四十年ぶり。監督はブライアン・デ・パルマだが、彼の作品としては決して上位のものではないなと当時も思ったが、今見直しても、それほど出来がいいと思えない。冒頭に彼独特の長回しや回天するカメラワークなどは…
「十一人の賊軍」 退屈しないし面白かったのですが、リアリティを手や首が飛ぶ残酷シーンに頼ったために、周囲の人間ドラマが薄れてしまい、さらに脚本のストーリー構成のバランスが悪いので、緩急のない作品に仕上がった気がします。監督は白石和彌。 一人…
「ゴンドラ」 とってもロマンティックで綺麗な大人のファンタジーというかお伽話というスタイルの作品で、完全にセリフを排除して、映像だけでゴンドラの行き来を淡々と描く姿はまるで夢の世界に入ったようだった。ちょっと面白い一本でした。監督はファイト…
「ノーヴィス」 主人公のがむしゃらな自己主張と生き方を、ややサイコパス的に全編緊張感満載で描いて行くので、正直かなりしんどい。映画のクオリティは非常に高いのですが、細かいカットと寄りのカメラ、暗い画面で、この上映時間が限界という一本だった。…
「スマホを落としただけなのに最終章ファイナルハッキングゲーム」 今回が三作目の最終章らしいけど、結局、リアリティがないために全然緊張感が高まらないままに終わった普通のサスペンスでした。やはり悪者は最後までサイコでないと面白くないけど、妙に人…