2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「がんばっていきまっしょい」(アニメ版) キラッキラの青春映画の秀作、原作のエッセンスを突き詰めた作りではあるものの、演出が実にテンポ良くてセンスがいいのでどんどん引き込まれてしまいます。田中麗奈の名作デビュー作のアニメリメイク版で、オリジナ…
「カジノ」 初公開以来の再見ですが、やはり傑作だった。これだけ映像を操れる人はいないでしょう。細かいカットと目まぐるしい人物関係の相関図を描いていきながら次々と展開するエピソードの羅列が全く退屈しない。しかも単純に面白い上に人間ドラマもしっ…
「リトル・ワンダーズ」 ゆるゆるに展開するお伽話という感じの作品で、子供向けのおはなし的な空気感の中に、辛辣な大人の世界と、純粋無垢な子供達の冒険活劇が楽しい映画だった。監督はウェストン・ラズーリ。 森の中、詩を口ずさんでいる少女ペタルのカ…
「チャチャ」 ふわふわのラブファンタジーかと思ったらとってもポップでメランコリックなサイコパスファンタジーだった。めちゃくちゃに楽しいし、どこかホラーチックだけれども、悲壮感も暗さもなくて全てが夢の世界のようにファンタジックなのだ。音楽もキ…
「まる」 不条理ファンタジーという感じの映画で、宗教的な視点であるようだが、そんな面倒な視点など吹っ飛ばしてしまえという潔さも見せる楽しいというか、考えてしまう作品だった。不思議な感覚を感じられるという意味で純日本的なのかもしれません。面白…
「はじまりの日」 予想以上に良かった。ミュージカル仕立てで描く歌唱シーンがとってもファンタジックだし、主演の二人の歌が抜群に上手いし、選曲も素晴らしく、登場人物それぞれが温かみに満ちている。いい映画を見たなあと感動してしまう一本だった。監督…
「思春期」 恋多きフランス、淡々と静かに流れる一夏の物語なのに、とっても心地よい良質の一本でした。第二次大戦の危機感がさりげなく漂う絵作りもうまく、何気ないエピソードが何気なく過ぎていく短い時間の一ページがとてもいい雰囲気の映画だった。監督…
「ジョイランド 私の願い」 これは傑作だった。映像センスがいいのでしょう、画面がとにかく美しいし、映像で物語を語っていくという基本的な演出が見事で、手段として使ったトランスジェンダーという存在が、新しい考え方に変化していくパキスタンの時代の…
「最後の乗客」 個性的なミステリーかと思っていたら、結局東日本大震災関連作品だった。ありきたりといえばそれまでで、テレビドラマでも十分なクオリティの映画でした。監督は堀江貴。 東日本大震災から10年、とある海岸の街、深夜、タクシードライバーの…
「狼が羊に恋をするとき」 とってもおしゃれでポップなラブコメディの秀作。もう一回見たくなるような楽しい映画だった。ストップモーション撮影やアニメを交えながら、映画でしかできない映像を駆使した演出がとにかく楽しくて夢見心地になってしまいました…
「若き見知らぬ者たち」風間彩人、壮平、日向、大和 非常にクオリティの高い作品ですが、いかんせん物語がとにかく暗い。特に前半は見ている私たちが辛くなってくるほどに打ちのめされていきます。巧みに過去と現在の映像を交錯させて、長回しと細かいカット…
「サウンド・オブ・フリーダム」 アメリカの元政府職員ティム・バラードの実話を元にした作品ですが、めちゃくちゃに良かった。良かった理由、胸打たれた理由は二つの視点からあります。一つは映画としてのクオリティの高さ、映像的にも物語の構成も、そして…
「プライベート・ライアン」 ほぼ二十数年ぶりの再見。今にもこちらに銃弾が飛んでくるのではないかと思えるほどの圧倒的なリアリティと、決して反戦映画ではない人間ドラマとしての描き方、そして音と映像を駆使した映像感性の素晴らしさはさすがという他な…
「無言の丘」 名作だった。日本統治下の台湾を舞台に、安定した構図と美しい映像、登場人物それぞれを丁寧に描写していく演出が素晴らしい作品で、三時間近くありますが、ストーリーの構成もしっかりできていて、非常に厚みのある作りで退屈しないし、それで…
「マルホランド・ドライブ」 ほぼ7年ぶりの再見。癖になる陶酔感に浸れる傑作。明確な物語を語れないほどに伏線を張り巡らされた映像作りは見事というほかない。それでいて、全体を振り返ると、そういう話だったかと背筋が寒くなるほどにゾクっとしてしまう…
「トランスフォーマーONE」 メカニカルな画面に一昔前の物語というアンバランスながら、実写版の「トランスフォーマー」の前日譚としてはそれなりに面白かった。スピーディな展開とビジュアルの美しさを大画面で楽しめるだけでも値打ちの一本でした。監督は…
「悪魔と夜ふかし」 面白い展開なのですが、いかんせん全体のエピソードのバランスが悪いのか、やたら長く感じる。後半をテレビ番組を再放映しますという形で映し出すので、くだらない前半部分も付き合わねばならず、クライマックスまでかなりしんどかった。…
「西湖畔に生きる」 相当に見応えのある傑作だった。物語はマルチ商法に狂っていく母親を助ける息子の話なので暗いのだが、力強い筆致の演出でグイグイと画面に引き摺り込んでいく迫力がすごい。しかも、映像表現としてしっかりとした描写を試みているから、…
「自由の暴力」 貧乏人は富裕層に搾取されるという大人の寓話のような映画だった。赤を基調にした色彩演出が美しく、シンプルに展開する物語は、ゲイを扱っているもののあまり意味のない所はちょっといただけないが、メッセージをブラさずにラストまで描き切…
「憐みの3章」 前作が群を抜いた傑作だったので、それなりに期待したが、結局、この監督にしか見えていない何者かは今回は若干俗っぽくなった気がしました。色彩映像の美しさは芸術的ですが、物語はシュールとはいえどこか身近に見えてしまった。三つの物語…