2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「恋するオペラ」 ブリジット・バルドーレトロスペクティブの一本で、彼女の初期の映画。たわいない恋愛ストーリーで、学校の先生に憧れる女学生の恋に翻弄される姿を淡々と映画いていく作品で、脚本にロジェ・ヴァディムが参加している。監督はマルク・アレ…
「アビゲイル」 期待のホラー映画、その期待を裏切らないめちゃくちゃ面白かった。吸血鬼映画はこうでないといけないと言う常道をしっかり抑え、それでいて今風にグロテスクで、それでいてユーモア満載の設定で楽しませてもらいました。ストーリーのオリジナ…
「カミノフデ 怪獣たちのいる島」 CG全盛期にあって、着ぐるみ特撮への熱い想いが全開、そして見ている私たちも、忘れかけていた特撮への浪漫を思い出させてくれるとってもほのぼのとした良い映画でした。しかも、着ぐるみ特撮がこんなに迫力があったんだと…
「エイリアン ロムルス」レイン、アンディ、タイラー かなりグロテスクになっているものの、見せ場の連続で、単純に全編面白い。ドラマ性は完全に排除し、エイリアンというブランドを最大限に生かした作劇はなかなか見ものの一本だった。監督はフェデ・アル…
「映画検閲」 90分弱の映画ですが、なんともキレのない典型的なB級サスペンスホラーでした。現実と妄想が混濁していく流れもあまり工夫がないし、なぜ主人公がそういう行動になったかという真実のきっかけのキーワードがほとんど描かれていないので、話が見…
「チャイコフスキーの妻」 とにかく画面が暗くて、映像も抽象的で、物語も時間や空間をすっ飛ばして描いていくのでしんどい作品だった。チャイコフスキーを盲目的に愛した妻アントニーナの狂気的な心を映像で昇華させていく展開がとにかくシュールで退屈な映…
「きみの色」 落ち着いた色調と淡々と進むシンプルなストーリーがとっても優しい作品だった。登場人物の具体的な背景はほとんど描かず、主人公が見るそれぞれの人の色だけを人物描写にした作りも面白い。監督の山田尚子作品としてはそれほどハイレベルじゃな…
「サユリ」 カルト映画的な怪作だった。前半のいかにも残忍なホラーテイストが、後半、爆笑コメディに変わっていく爽快感がたまらなく楽しい。物語は悲惨な展開なのに、見終わって悲壮感が全くないという奇妙ながらも心地よい映画だった。監督は白石晃士。 …
「ポライト・ソサエティ」 イギリス発のインド映画という奇妙な作品で、インド映画独特のダンスシーンやスローモーションも多用し、イギリス映画らしい洒落た感はほとんどない作品でした。荒唐無稽なストーリー展開もさることながら、キレのないアクションシ…
「愛に乱暴」 こういう映画もあって良い。映画の出来栄えがいいものか悪いものか以前に、どうしようもなく入り込めない作品だった。何気ない日常を描くのだが、そこにどこか重苦しいストレスが見え隠れするし、ありきたりに展開する割には、押しつぶされるよ…
「ACIDEアシッド」 もっと際物のホラー系映画かと思ったら、至って真面目なサバイバル映画だった。深読みすれば、酸性雨は局地戦争か何かの暗示なのかもしれないし、逃げる人々は難民問題を暗に描写しているのかもしれない。映像は普通だが、逃げ場のない雨…