くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「20世紀少年第2章 最後の希望」

どうも最近の悪弊で、何部作とか言う作り方のする映画が増えてきた。その分、原作を選ぶ際の幅が広がったのかもしれないが、テレビドラマの延長にならないように祈るばかりです。さて、今回の第2章、昨日放映した第1章のダイジェストを見ていたのと、原作は…

映画感想「レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで」

全く大人の映画である。 もちろん作品としては一級品であるから、映画として評価するのであれば学生時代でも屁理屈をこねて評価できると思いますが、この作品の真価は大人になってからでないと理解し得ないでしょう。 さらに、この作品の背景である1950…

映画感想「バンク・ジョブ」

事実は小説よりも奇なりとはよく言った物である。 この映画「バンク・ジョブ」はイギリスで実際にあった事件を元にした脚本から作られている。といっても、1970年代の事件であり、長い間封印されていた事件を当時の関係者からの証言を元に脚本化した物で…

映画感想「007慰めの報酬」

ダニエル・クレイグで再スタートした007シリーズ、前作と本作でジェームズ・ボンドが一人前のスパイとして完成するというストーリー展開である。前作同様、ポール・ハギスの参加を含めて見事な脚本とマーク・フォースター監督の演出のコラボレーションで…

映画感想「誰も守ってくれない」

ものすごい傑作を見ました。 冒頭、映画が始まってから、座りなおす余裕もないほど画面に引き込まれたままじっと凝視してしまいました。映画が始まると、静かな画面、スローモーションと無音で一人の少女が学校の校庭で体育の時間でしょうか、バレーボールを…

映画感想「チェ28歳の革命」「ヘルボーイ ゴールデンアーミー」

キューバの伝説的革命の英雄チェ・ゲバラを描いた二部作のうちの前半を見てきました。 正直、あまり親しみのない歴史の一ページなので、退屈にならないかと不安でしたが、物語が進むにつれて、一人の革命家の生き様に少しずつ引き込まれていきました。国連で…

映画感想「羅生門」デジタルリマスター版

いわずと知れた黒澤明監督の名作中の名作「羅生門」が、膨大な年月と費用をかけて、デジタルマスターで蘇えりました。 そもそも、オリジナルネガというのは存在していなくて、以前、デジタル処理されたDVDBOXが出ましたが、時折、色合いの違う場面がぽ…

映画感想「太陽はひとりぼっち」「昼顔」

シネヌーボーのアキムコレクションで、見たかった二本を見ました まずは「太陽がひとりぼっち」 ご存知、アラン・ドロンの代表作の一本で、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の代表作です 画面は、あえてモノクロームを使用し、不毛な愛の行方を表現すべく…

映画感想「アンダーカヴァー」

公開まえよりちょっと期待していたのですが、見たい映画が目白押しで、今日になりました。非常によくできたクライムストーリー、というか、家族愛の物語です。 クライムストーリーといえば、「L・A・コンフィデンシャル」がここ何年かに見た中でダントツに…

映画感想「禅ZEN」

久しぶりに高橋伴明監督作品を見ました。宣伝フィルムを見ていた頃から、かなり期待していた作品なのですが、期待通り、いい映画に出会えた気がします。 美しい自然の風景をふんだんに取り入れるような気がしましたが、その場面よりも、サイケデリックなCG…

映画感想「その木戸を通って」「永遠のこどもたち」

市川崑 監督唯一の未公開作品「その木戸を通って」を見てきました。 ハイビジョンドラマとしてBSで放映されたことがあるらしいですが、その後35ミリフィルムに焼き付けられ世界の映画祭で公開されました。映像派監督市川崑 監督のあの目を見張る映像美の…

映画感想「アラトリステ」

ヴィゴ・モーテンセン主演のスペイン映画「アラトリステ」を見てきました。 あまりよく知らないスペインの歴史を舞台にした作品であるし、好みのジャンルでもないので、かなり迷いましたが、結局、特に見たい作品もなかったので出かけたのです。17世紀、ス…

映画感想「ラースと、その彼女」

人形を彼女にした一人の内気な男性の物語。 なんとも、奇妙で,どこか期待の作品でした。彼女にしたのはなんと、いわゆるダッチワイフと呼ばれる、アダルト人形。 まるで一人の女性に接するがごとく、普通に話し、普通に着替えさせ、普通に食事もします。 当…